選択





 人生には、分岐点が何度もあると思う。
 頼朝様と初めて会った、石橋山。
 選択を誤った。
 源氏が嫌とか、そういう事ではなくて。
 オレは、力に屈したんだ。
 そして卑怯者になった。

 幼い時にも誤っている。
 武術が苦手なら。
 得意なものをしたいと言えばよかったんだ。
 出来なくてね。
 陰陽道の修行の道に入った。
 
 あれ?
 オレ、いつから間違い続けてるの?

 君と出会ってからも、間違っちゃったな。
 そうだ。生田の森で戦った時。
 後で君に言ったら、なんて言われるかな?
 あの時のちゃんは、朔より怖かったよって。
 思わず謝っちゃうくらい。
 オレの選択に異を唱えつつも。
 一緒に来てくれた。

 最後の間違いは、取り戻してみせるから。
 これはナシにして欲しいな。
 逃げてなんて、もう言わないから。
 いいよね?ちゃん───
 





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≪景時×神子に30のお題≫からお題拝借。お題元はコチラからどうぞ。

 あとがき:鎖切った!小心者が開き直ると・・・スゴイですよ(笑)     (2005.2サイト掲載)




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