後悔 彼女に縋って頼んだ。 「一緒に逃げてくれないか?」って。 オレね、馬鹿な男だから。 彼女の言ってくれた『一緒』の意味を取り違えてた。 彼女は、オレよりオレの事を─── 知っている。 考えている。 大切に思ってくれてる。 そんなことに、あんな情けないこと言ってから気づかされた。 あ〜、もう。ほんとに格好悪いよ、オレ。 「オレのこと想ってくれてるなら・・・」まで言っちゃって。 想ってくれてるから、オレのこと信じてくれて。 幸せになる方法を間違わないように、道を示してくれた。 ごめんね、ちゃん。 オレ、君にいつも格好悪いとこばかり見せてる。 何度も背中を押してくれたのに。 何度も笑顔で待っていてくれたのに。 今度はオレの番。 君を失わない。 仲間も失わない。 家族も失わない。 全部を失わないこと。それがオレの真実。 後悔は、しても取り戻せないものだから。 これからは、全てを取りに行く。 抱えきれないくらいの幸せを。 君との未来のために。 |
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あとがき:そろそろ鎖を断ち切ろう。うん♪ (2005.2サイト掲載)