勘弁して〜





 オレって、よく『勘弁して〜』と、心で叫ぶ。
 九郎と弁慶とか言い合いしちゃったりするし。
 なんか、ほっとけないんだよね。
 論旨がずれてくると、しこりになっちゃうでしょ?
 あれ、よくないと思うんだよね。
 つい口出ししちゃう。
 
 仲裁なんて大層なもんじゃないけど。
 みんながいて、仲良くなら、それが一番!

 そうそう、この前は驚いた。
 ちゃんがいるな〜とは思ってたんだよね。
 洗濯、また見つかったな〜と。
 ま!彼女は言わないなと。
 それが油断だったよ・・・・・・
 いきなり擽られた。

 もうね、突然脇腹を攻撃されたもんだから。
 わきゃわきゃ笑いながら、『勘弁して〜』とか叫んでた。
 ・・・・・・格好悪い、オレって。
 冷静に返せなかったよ。
 最後もう、泣いてた。

 でも、なんだか胸のつかえが取れた。
 不思議な子だよな〜、ちゃん。
 オレが知らないオレまで知ってそう。
 
 泣きたかったのかな・・・・・・はは。
 情けないな、それも。
 おもいっきり感情を出したかったの方が近いかな。
 たまには・・・・・・いいよね?





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≪景時×神子に30のお題≫からお題拝借。お題元はコチラからどうぞ。

 あとがき:色々我慢してそうな人だから。“〜したらイケナイ”とか思ってそうじゃないですか。     (2005.2サイト掲載)




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