武士と陰陽師





 頼りなくても、武術が苦手でも。
 軍奉行をしているわけで。
 単に頼朝様の都合なんだけど。
 九郎の目付けも兼ねてるんだよね。
 悲しい話。
 人の上に立つような人は。
 自分の兄弟も脅威らしい。
 過去の歴史がそれを物語っているし。

 父上は、オレに武家としての誇りを継いで欲しかったろうな。
 一度は見捨てられたけど。
 それでも、しっかり生きていけるよう、
 陰陽道の修行させられたから。
 いきなり寺へ放り込まれるよりはマシだよね。
 普通なら、役に立たない跡継ぎは出家ものだよ。
 下に弟がいればの話ね。
 跡継ぎ変更を願い出たんだろうな・・・・・・

 武術が駄目なら・・・・・・
 陰陽術を使っても勝てということだったのかな。
 オレが家に戻ったのは、父上が急逝したからで。
 最後に言葉を交わせなかったから。
 父上の真意はわからないけど・・・ね。

 いろいろ試してわかったことは。
 記憶力はいいらしい。
 考えることも好きだ。
 ただ、とにかく不器用なんだよね。
 落ち着きがないというか、平常心が保てないというか。
 あがり性というか。
 本番に一番実力が発揮できない。 
 
 ど〜んと構えた人間になりたいものだね〜。
 今のオレって、武士としても陰陽師としても半端モノだ。
 考えるの、やめよう。
 明日は遠出だから。
 寝るに限るね。





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≪景時×神子に30のお題≫からお題拝借。お題元はコチラからどうぞ。

 あとがき:ココまで想像(妄想?)激しいと、時々自分ヤバイって思う・・・。歩いていてメモとか探してるし。現実逃避中・・・・・・。     (2005.2サイト掲載)




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