甘えん坊  ≪望美side≫





 午後は景時さんとのんびりしたいから。
 せっせと主婦業をこなす私。
 最近では手馴れたもので。
 午前中でおおよその事は終るようになった。

 前はね〜。
 お洗濯ひとつとってものろまさんだった。
 全部手作業。
 それだけの問題じゃなくて。
 道具の使い方もわからないじゃない?
 そこからだし。
 人に上手にお願いできなかったのもある。
 そうなんだよね。
 働きに来てくれている人が居るんだから、頼めばいい。
 向こうも仕事がなくなると困るんだって。
 朔に言われてから楽になった。
 「私がしなきゃいけない」から、「楽しく仕事を終らせる」って考え方に変った。
 私がした方がいいこと、私じゃなきゃ駄目な事と。
 他の人の方が早くて上手なこと。
 任せていいもの。
 ちゃんと考えたら、早くなった。

 お洗濯は。
 景時さんがする時は、私も一緒にする。
 ご飯の献立は私。
 作るのも、全部じゃなくておかずだけ。
 ご飯だと、ずぅーっと見張っていなきゃになっちゃうもん。
 火加減が私には難しすぎだしさ。
 それなのにぃ・・・・・・

 景時さんたら、ストーカーだよぉ。
 朝から視線を感じるなぁとは思っていたんだけど。
 午前中は駄目なんだよ?
 私もお家の事しなきゃだし・・・・・・
 うるうるの目で、じぃーっと見てるの。
 そう、見ているだけ。
 話し掛けたりはしてこないの。
 悪いと思ってるんだか、思っていないんだか。
 そこが可愛かったりするんだけどv
 景時さんだなぁ〜って。
 
 でもね、「景時さん、それってストーカーですよ?」って言った。
 私はいいけど。
 他の使用人の人にしたら、邸の主が仕事場にいるわけで。
 落ち着かないよね〜。
 諦めてくれたみたいだったけど・・・・・・
 ごめんね〜。
 景時さんの奥さんの仕事だから。
 午前中だけは我慢してね!
 だって・・・・・・午後は貸切でしょv
 待っててね!





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風で

 あとがき:ひたすら『じぃーっ』て見つめられるの、どうでしょう?景時くんならOKですか(笑)     (2005.4.21サイト掲載)




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