準備、準備! ≪望美side≫ 今回ばかりは、こっそり準備、準備! 景時さんと、新婚旅行するんだもんねv 手ぶらじゃ行けないから。 こそこそっと。 お掃除の合間に、景時さんの荷物を作って。 寝る前には、自分の分。 朔はスルドイから気をつけなきゃ! なんて思っていたら。 しっかり見つかってた。ううっ。私のドジ。 でも、朔が協力してくれるって。 嬉しいな〜。 やっぱり朔がお姉さんだよね。 私の方がコドモだ・・・・・・。 で、朔の部屋にお泊りした。 色々打ち合わせしなきゃだったから。 景時さんにも後で言わなきゃ。 お式の準備も大変だけど。 新婚旅行は、内緒で行くから。 もっと大変! 帰ってきた景時さんに、朔の話をしなきゃって。 膝枕しながら話をした。 二人でいると、どういうわけか人がこないので。 それでも景時さんの部屋で耳打ち、内緒話。 「帰って来たら、九郎にすっごい怒られそうだ〜」 景時さんは、笑ってそう言ったけど。 一人で叱られたら悪いから。 だって、二人で居なくなるわけなんだし。 一緒に謝りに行きますよって言ったら。 「うれしいけど。奥さん皆に見せるの嫌だ」だって。 奥さん?きゃーっ、私だ。私の事だよね? ずっと一緒に戦って、旅した仲間だよ? 駄目なの?って聞いたら。 「戦って旅したのは、ちゃんだから」 う?そうだよ、戦って旅したのは私。 「梶原・・・ちゃんは、オレの奥方だから違う・・・・・・」 景時さんの耳が真っ赤だった。 うっ。景時さん、可愛いv でも。二人で怒られたら半分こだよって言った。 それに。 これからはきっと『源氏の神子』じゃなくて。 『景時さんの奥方』て呼ばれるかもね?って。 景時さん、黙って頷いてくれた。 「ん〜、一度くらいは部下にも紹介するか〜」 起き上がった景時さんは、そう言ってぎゅっとしてくれた。 そうだよ。皆に挨拶しないとね。 挨拶する時は、もう『梶原』さんなんだ〜。 気をつけよ〜っと。 |
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≪景時×神子に30のお題≫の続編風で
あとがき:梶原さんですよ、結婚したらv (2005.3.21サイト掲載)