恋文  ≪望美side≫





 何も知らないふりして。
 いつも通り、いつも通りに!
 いつも通りって意識しちゃうと、いつもって何?なんて。
 ・・・・・・ちょっと緊張した。
 変なとこ、なかったかな?

 景時さんが部屋へ戻ったら。
 いつ気がついてくれるかな?
 朔に、笑われちゃった。
 字が下手ってことじゃなくて。
 文をね、お星様折りしたの。
 よく授業中に手紙回す時に折ったのをね!
 思い出しながら。
 空色の料紙だから、何かわからなかったかも。

 お返事くれるかな〜。
 景時さんの書いた文。欲しいな〜。
 写真とか、思い出残せるアイテムないんだよね、ここには。
 だから、余計に欲しい。
 悪戯の本当の意味に気づいて・・・・・・
 祈る気持ちで、その日は寝ちゃった。

 でね!起きたら部屋の前に文が置いてあったの。
 桜の枝付だよ〜。造花みたい。よく出来てる!
 桜色の料紙を手にとって、丁寧に開いた。




 ちゃんへ
 
  君が隣に居てくれるだけで。
  毎日頑張れるから。
  それだけで、幸せだよ。
  出来るだけ、言葉にするから。
  君の笑顔が大好きです
  このしるし、合ってる?

                景時 




 きゃーっ!
 景時さんからの恋文v
 しかも、私の真似してハートマークまで!

 景時さんは優しくて。
 私の言葉を一生懸命覚えて。
 時々さりげなく使ってくれるの。
 この前の『デート』もそう!
 その上、婚儀の後でもデートしようって。
 すごいなぁ〜。
 私だけひとりで慌ててたみたい。
 そうだよね。
 別に婚儀の前も後もないよね・・・・・・
 間違いそうになっても、景時さんが引っ張ってくれる。
 景時さんと、ずぅーっと手を繋いでたら平気。
 春になったら・・・・・・景時さんの奥さんv
 
 あ!朝ご飯の用意〜。
 ひたってる場合じゃないよぅ、私。
 大変、大変!





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風で

 あとがき:さて。次はほぼ予想通りの展開かと。かげかげがする事なんて・・・決まってるし(笑)     (2005.3.8サイト掲載)




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