ホロ酔い  ≪望美side≫





 どんな景時さんでも大丈夫!
 自信ある!
 だって、景時さんだもんね。



 パパのお酒に付き合ってもらって。
 ご機嫌だなって。
 べろべろってなってないけど、酔ってるみたい!
 酔い方が、とても可愛い事を発見した。


 向こうにいた時って。
 酔った人を褥に寝かせてあげたり。
 お水を飲ませてあげたり。
 とにかく皆のお世話係さんだったよね〜。
 譲くんとか飲まないから別として。
 先生も飲んでも変化ナシだから別として。
 ・・・先生の場合、水の様に飲んでたわ。
 弁慶さんは・・・自分で薬を調合していたに違いない。
 酔わない薬とか。


 景時さんって、真面目なんだなぁって。
 でも・・・・・・逆に心配。
 景時さんの事だから、“酔っちゃダメ”くらい思ってたのよ。
 いいの、いいの。
 こっちでは戦も無いし。
 もしもの時はパパに運んでもらえるし。
 体に程よい程度に飲むならいいと思う。



ちゃ〜〜ん?どこぉ〜〜?え〜〜〜?置いてけぼり?オレ」



 ほんっと正直さんで可愛い!
 哀しい思いをさせちゃいけないから。
 すぐにぎゅってする。
 景時さん、ひとりで頑張りすぎなんだよね。
 その・・・人に知られないように頑張るっていうか。
 努力が嫌いとかいいながら、すっごく考えて頑張るタイプ。
 鼻歌が出るくらいが丁度いいのかもね!





 大きな手で髪を乾かしてもらうの好き。
 ブラシを使ってるんだけど、時々手で確認してるみたい。
 乾いたかな〜って。
 あれ、めちゃ気持ちいい。
 でも・・・こんなに髪が長いと大変だよね?
 私は大変。
 時々切っちゃおうかなとか思うんだけど。
 なんとなく・・・景時さんが楽しそうだなって。
 髪を切らないでってよく言われるし。

「景時さん、楽しい?」
 試しに聞いてみた。
 けど、聞こえなかったみたい。
 いいや!
 だって、鼻歌うたってるのって楽しいからだよね!





「お〜しまい!向こうへ行こう?」
 いかないのよ。
 ここで返事を誤魔化さなきゃ。
 きっと・・・横になったらすぐに寝られるよ?
 すっごくふわふわ〜って、いい初夢になりそうじゃない?
 先に寝室へ行ってもらって。
 お水を飲みたかったのは本当だから、少し飲んで。
 五分待ってから寝室へ向かった。



 ぐうぐう寝てて可愛いなぁ、もう!
 片方の腕を伸ばしてるのって、もう癖なのかな。
 私の専属枕ちゃんですね?
 無意識なところがくすぐったい。
 


 いい夢を───



 初夢って、どうしたら富士山なんて見られるのかな?
 景時さんに聞いておけばよかったな。






Copyright © 2005-2006 〜Heavenly Blue〜 氷輪  All rights reserved.


≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:初夢って、富士山見られないですぞ〜と思うのですよ。     (2006.03.28サイト掲載)




夢小説メニューページへもどる