| 紐はヒモ 「こう・・・のんびりといつまでもいられたら・・・いいね」 なんとはなしに景時が呟く。 「うん。シワシワになっても、二人で縁側とかでお茶したりしたいなぁ。そういうの良さそう・・・・・・」 景時に髪を撫でられながら、が半分眠りかけていた。 「その前にっ!お風呂っ。お風呂の用意してくるから!!!」 流石に誰かが湯までは準備してくれるわけが無い。 が眠ってしまっては中止になってしまう。 残念だが、をソファーへ座らせると景時はバスルームへと走った。 「・・・うふふ。景時さん、可愛いっ」 ソファーへ転がる。動かされた事により、目がしっかりと覚めた。 そこで重要なモノの存在を思い出す。 (あ!アレ・・・・・・着てみようかな?でも・・・・・・) 悩みつつも、この後のスケジュールを一通り考えると今日がチャンスなのは間違いない。 (〜〜〜!迷っても仕方ないよっ。景時さん、喜んでくれるといいな) コロリと起き上がると、荷物の奥に隠しておいた下着を探した。 「ちゃん?あれれ?」 が寝室に居る事を知らない景時は、ひとりソファーの前に立つ。 「え〜っと・・・気が変わっちゃったかな?」 窓際へ歩き、カーテンを少しだけ開けて外を眺める。 (ここは・・・・・・京にも繋がる街なんだよな・・・・・・) 遠い異世界に居るはずの家族を思う。 (母上は寒がりだからなぁ・・・・・・どうしてるかな・・・・・・) 朔は京の生活に馴染んで、多少の寒さは平気そうだった。 母の方はといえば、鎌倉は海の傍だからこそ暖かい。京は西だが鎌倉より寒いのだ。 「景時さん?」 戻って来たが景時の背に額を寄せる。 「あ・・・・・・今日は冷えるなぁ〜って。そろそろお風呂もいいかなっ」 窓に映っていた表情と、振り返った景時の表情は違っていた。 「・・・・・・ごめんなさい。私が帰りたいって・・・・・・」 「ちが〜うよ!それに。白龍の力が戻ってるんだから。偶には会えるでしょ?お風呂が溢れたら大変だ!」 の額へキスをすると、景時がバスルームへと再び戻って行った。 (景時さん・・・・・・無理・・・してない?) も窓の外を眺める。 (朔・・・私、ひとりで浮かれすぎてた?) はで思うところがあり、遠い世界にいる親友の事を考えていた。 「ちゃん!泡にしたよ〜。だから・・・・・・寒いし二人で温まろう!」 景時がをぎゅむぎゅむに抱き締める。が、の反応は薄い。 「・・・・・・景時さん。帰りたい?」 「あ〜〜〜、心配かけちゃった?そういう意味で外を見ていたわけじゃないんだよ。どうしてるかなって、それだけ」 軽い口調だった景時の態度が変わった。 「そうだな・・・時々は思い出しちゃうと思うんだけど・・・・・・それはちゃんにとって嫌な事・・・だよね」 「違うの!後悔してるのかなって・・・だって・・・・・・」 景時がの背を撫でる。 「後悔はないよ。そうだなぁ・・・今度からは一緒に向こうでの話しをしようか?付き合ってくれる?」 あまりに優しい景時に、の瞳に涙が浮かぶ。 「ごっ・・・ごめ・・・・・・」 「謝らないで。・・・ちゃんも向こうに居た時にさ、オレが謝ると怒ってたよ?自分の意志でココにいるって」 静かにへキスをする。 「んっ・・・・・・一緒に・・・話しましょう?私もね、今・・・朔とおしゃべりしたいなって思ってたの・・・・・・」 「そっか。朔が居なくてよかったなぁ〜。ちゃんを泣かせちゃったって知られたら・・・怖すぎる」 景時が身を震わせる仕種を見せた。 「うふふ。へ〜きだよ。私が朔にちゃんと言うから。お風呂・・・入ろ?」 「そうだね。そうしよう!」 着替えを用意してバスルームへ向かう二人。本日はバラのお風呂だった。 「ちゃ〜ん。まあだ?」 はシャワールームで髪を洗っていた。 「もぉ!景時さんったらカラスさんなんだもん。待ってて」 「は〜い」 バスタブの淵に腰かけた景時。の位置からは景時の背中がよく見えた。 (ひろぉ〜いなぁ・・・・・・大人の男の人だよね・・・・・・) うっかり見惚れていると、景時が振り返る。 「ダメって言ったでしょ〜、こっち見ちゃ!」 シャワールームのガラスへお湯をかける。 景時にお湯がかかる事はないが、湯がはじけて見えなくする効果はあった。 「は〜い」 わざとコドモの様な態度を取る景時。に甘えるのは気持ちがいい。 今日は甘えたいような気分だった。 ようやくシャワーを浴び終えたがバスタブへ近づく。 「目は開けないでバスタブに入って下さいね」 「え〜〜!ま、いっか・・・・・・・・・・・・準備出来たよ〜〜〜」 湯に浸かると、両手を広げてを待つ景時。 もバスタブへ入ると、景時に背を向けて座った。 「捕まえた〜っと!」 の項にキスをする景時。は髪を洗うといつもひとつにまとめて結うので丸見えだ。 「うきゅっ!・・・もぉ〜。明日は着物だから、痕つけちゃダメですからね」 「御意〜〜〜。つけなければイイんだよね」 の腰に手を回し、背中や肩へキスをして悪戯する。 「かっ、景時さん!限度ってものが・・・・・・」 「え〜?痕つけてな〜いし」 先程のの発言を逆手に取る。 「〜〜〜!くすぐったいのっ。もぉ〜〜〜」 体を景時の方へ反らせる。 「うわっ!余計に嬉しかったりして。こっち向いて?」 が首を後へ捻ると、景時と軽く唇が触れ合う。 「ん〜〜。イイッ!お風呂、イイッ!」 景時が右手を握り拳にする。 「・・・・・・景時さぁ〜ん?普段は早いのにぃ」 景時一人の時の入浴時間は、ものの十五分といったところだろう。 あまりにも早くて、が脱衣所に着替えを用意する前に出ていた事もあったのだ。 「いいの。ちゃんと一緒は楽しいから。ほら〜、オレってさ、向こうじゃ規格外だったじゃない?」 あの時代で景時の身長は高い部類だ。 八葉には背が高いメンバーが多かったのでわかりにくいが、標準サイズより大きいのは事実。 「背が高いのとお風呂に関係あるの?」 「ある!向こうじゃ一緒に入るのは大変だったけど、こっちだとコレだけだし」 蛇口を捻る仕種を見せる景時。 「そうですよね。お風呂分のお湯を沸かしてもらうのって、最高の贅沢でしたよね・・・・・・」 湯を沸かすのには、薪が居る。そして、手間も時間も要するのだ。 も思い出すだけで申し訳なかったが、お風呂を用意してもらえたのは嬉しかった。 「それは・・・みんなちゃんの喜ぶ顔見たくて、楽しんでやってたみたいだからいいんだけど。オレもって いうとさ〜、お湯を増やさなきゃだったでしょ?だからねぇ・・・毎日は悪いなって・・・・・・」 「そんな事考えてたんですか?!っていうか・・・・・・それって・・・・・・」 が驚いて振り返ると、景時が真っ赤になっていた。 「そ〜だね。家中皆が知っていたって事に・・・なる・・・かな?あはは!」 確かに、共に風呂に入って誰にも知られないという事はないと思う。しかし・・・・・・ 「家中って・・・家中・・・・・・はうぅぅぅぅっ」 が湯船に顔を浸けた。 「ちゃん?!」 慌てての体を起こすと、も真っ赤になっていた。 「え〜っと・・・怒ってる?」 の表情を窺う景時。 「・・・・・・ません。恥かしかっただけ。だって・・・二人の時は二人にしてもらってて。お風呂までなんて・・・・・・」 あれだけの人間が働いている家の中で、思い起こせば確かに無理があるのだ。 二人きりにさせておいてくれた事に、今更ながらすべての人の気遣いを感じた。 (みんな、ぜ〜んぶ知ってたんだぁ・・・・・・は、恥かしいぃぃぃ) 将臣のハネムーンベビーの話レベルでは済まない恥かしさが、一気に込上げる。 それでも、が決めた事だ。 「・・・・・・ちゃん?」 「は、恥かしいけど、いいのっ。私、誰にも景時さんを誰にも渡したくなかったし。その・・・私も・・・そうしたかったから」 「ホント?!・・・・・・じゃ、じゃあさ。今夜は・・・今日はイイ?」 が寝る時に何を着るかを待ちきれない景時は、ここで確認を入れる事にした。 「やっ・・・その・・・えっと・・・・・・いっ、いい・・・よ。髪、乾かしてからね」 「御意〜!じゃあさ、オレが先に出てちゃんの髪を乾かせるように準備するからねっ」 素早く風呂から上がり、バスローブを羽織ると景時がバスルームから姿を消した。 「あ・・・・・・そ、そうなっちゃう?今のって、今すぐOKってなっちゃうの?でも・・・・・・」 勢いがある方が、恥かしくない事もある。も密かに決心を固めていた。 も風呂から上がり、洗面台の前で紐の下着を着て全身を眺めていた。 「うぅ・・・・・・胸、大きくならないかな・・・・・・」 本人が考えるほどにはスタイルは悪くないのだが、世間に溢れる雑誌のモデルのようなスタイルに憧れるお年頃。 「つ、摘まめる・・・・・・やっぱり止めよ・・・・・・・・・・・・」 その時、数度ノックされてすぐにドアが開けられた。 「ちゃん?オレね、ドライヤーだけ先に・・・・・・・・・」 が風呂から上がっているとは思っていなかった景時。 鏡越しに景時との視線がぶつかる。 「やだ!見ないで!!!」 その場でがしゃがみ込む。 「え〜っと・・・それは無理?」 篭に用意されているの分のバスローブを手に取ると、しゃがんでいるへとかけ、手を取って立たせる。 「風邪ひいたら困るから今はこれ・・・・・・でも・・・嬉しいなぁ・・・・・・すっごく綺麗だよ」 を抱き締める景時。 「・・・キレイ?」 「うん。綺麗。それに・・・・・・」 景時の手がの背中から下へと移動する。 「お尻がカワイイッ!これって、下帯みたいだけどチガウんだよね〜。布がふわふわなだけでこんなに違うんだ」 「景時さんたら。・・・これは最初からヒモなんです。そのぅ・・・下帯とは・・・・・・」 「だよね〜。早く髪を乾かして、よぉ〜く見せてもらわないとね!アレでしょ?ふわふわの箱に入ってたよね」 恐るべし景時の記憶力。一瞬の出来事をよく覚えていたなとの両目が見開かれた。 「え〜っと・・・ゴメン!実は密かに待ってました!ものすっごく嬉しいです」 から離れると、景時が頭を下げる。 「景時さん!いいの、そんな・・・頭なんて下げないで?えっとね・・・スタイルに自信がなかったんだけど・・・でも・・・ 着ちゃった・・・・・・よかった。えっちだと思われてもとか色々考えちゃっててね・・・・・・」 が俯くと、景時が頭を上げて手を左右にふる。 「無い!それは無いから!それいったら、オレがえっち!それより、早く行こうね〜」 の手を取ると、鼻歌を歌いながらソファーへ向かった。 「ちゃんが先ね!髪を乾かさないとね〜〜っと」 またも鼻歌を続けながら、ご機嫌での髪を丁寧に乾かす景時。 (えっと・・・ま、いっか!景時さん、嬉しそうだし・・・・・・) 自信のなさも、景時の喜びようを見ていたらどうでもよくなった。 景時に髪に触れられるのが大好きな。目を閉じて景時の指の感触に酔っていた。 「で〜きた!ね、かわりばんこして?でね〜、オレが座るでしょ?ちゃんは前から乾かしてね」 ドライヤーをへ手渡すと、ソファーを跨いで景時が座る。 「・・・前から?」 景時が身振り手振りでに説明する。 「オレがここでしょ〜。ちゃんがここに立って〜、で!こんな感じでぶわ〜〜っと」 ソファーに座る景時の前に向かいあわせで立ち、髪を乾かすという事だ。 「?・・・いいですよ。じゃ、乾かすね」 ドライヤーのスイッチを押すと、ブラシで景時の髪を乾かし始める。 景時の悪戯が始まった。 「すっべすべ〜で、もうすぐ見られる〜〜〜♪」 景時自作の歌と思われる。ご機嫌でのお尻を撫でる景時。 のバスローブは着ているだけで肝心の紐が結ばれていないため、前面が景時からよく見えるのだ。 「景時さん?!もぉ〜〜〜。そういう事しちゃダメ」 景時の頭を軽く叩くが、ニコニコとを見上げるだけで止めるつもりは無いらしい。 「お尻がダメならこっちかな〜〜」 今度はの微かに隠れている胸の布の端へ指を潜り混ませる。 「みっ、見えちゃう!」 慌ててが両手で胸元を隠す。 「あらら。ダメだよ、ドライヤー投げちゃ。ささっと乾かしちゃおう」 手櫛で景時が自分の髪を素早く乾かすと、ドライヤーのスイッチを切る。 「こんな感じでいいかな。コンセントを抜いてっと・・・・・・」 またもソファーを軽々と跨いで、ドライヤーのコンセントを抜くとの方を振り返る景時。 「約束!み〜〜せて?あ・・・ここじゃなくて寝室がいいね」 の手を取ると、ベッドルームへ移動した。 「今度こそ、全部み〜せて?」 景時がベッドへ腰かける。 「だっ・・・だって・・・・・・」 ベッドの脇で動かない。 「わかった!じゃあね、ソレ脱ぐまで目を閉じてるから」 ベッドの上で正座をして、自らの手で目隠しをする景時。 その可愛らしい仕種に、の笑いが零れる。 「もぉ。景時さん、ずるい。でも・・・約束ですもんね」 その場でがするりとバスローブを床へ落とした。 景時が指の隙間から眺めているなど気づいていない。 ベッドのスプリングを利用して、景時が素早くの前に立つ。 「ええっ?!何、今の!」 驚くに対して、冷静な景時。 「えっ?そりゃあ早くこうしたかったからで!」 を抱き締めて口づける景時。 「んぅぅぅ。景時さんだけバスローブ、ずるい」 唇を離した途端にが景時のバスローブの襟を掴む。 「そ?じゃあ・・・ちゃんが脱がせて」 「ええっ?!」 これまたは驚くしかない。 (今日は手強いよ?たくさん甘えたいんだ・・・・・・) 「・・・景時さんてば。今日は負けないですからねっ」 景時の気持ちを察して、景時のバスローブの紐に手をかける。 に脱がせて欲しいのではない。に必要とされていると感じたいのだと思う。 (今日は・・・色々あったし。たくさん甘えていいよ?景時さんも我侭言っていいんだよって。届くかな・・・・・・) の気持ちが届くことを願いながら、ようやく固く結ばれていた紐を解いた。 「景時さんは・・・・・・何も着てないのぉ?!」 背伸びをしてバスローブを脱がせみれば、景時は下着をつけていなかった。 「だって・・・今日イイって・・・・・・ほら。どうせ脱いじゃうし」 もっともな意見に、反論する気力を削がれた。 「正直モノなんだから・・・・・・ご褒美」 景時の胸に手をついて、そっとキスする。景時もが受け止めてくれた事に気づく。 「えっと・・・・・・はは。照れるね。でも・・・よぉ〜く見たいから・・・・・・」 軽々とを抱き上げると、ベッドへ下ろして景時は隣へ座った。 「ま〜っ白で、すべすべ〜〜〜。触ってイイんだよね〜〜〜」 の脇腹を撫でる。 「くすぐったいよ・・・・・・」 「ヤダ。触りたい」 景時の手がの体を滑り出す。 「くすぐったぁ〜〜〜」 コロコロとベッドの上で逃げる。 「逃げちゃ駄目〜〜。こうしちゃおう!」 の胸を掴む景時。弾力を楽しむ景時の顔の頬は、緩みまくっていた。 「ふにふにふにぃ・・・・・・楽しいなぁ・・・・・・」 「景時さんの玩具じゃないのぉ!」 が手を伸ばすより早く、景時に下着の上から胸の蕾を口に含まれてしまった。 「やんっ!・・・景時さん、ずるいよぉ」 「え〜?そんな事は無いと思うんだケド・・・な?」 へキスをする景時。手はしっかりの胸元にある。 「んぅ・・・・・・だって・・・そんな風にされたら・・・・・・冷たいし、刺激が・・・・・・」 の目が潤む。 景時がその身を起こしての体を眺める。 「・・・透けてる・・・・・・・・・・・・」 景時が口に含んだ部分の布が湿り気を帯びて透けているのだ。 「わわわわっ!可愛い〜〜〜」 調子に乗って、今度はもう片方の蕾も口に含んでから眺める。 「やだぁ!は、恥かしいってばぁ〜〜!!!」 景時を叩こうと手を振り上げるが、軽くかわされてしまう。 「え〜?だって・・・・・・・・・ホラ」 「ひゃんっ!」 指先で蕾を弾かれ、が声を上げる。 「オレの事、待ってくれてるみたい」 景時が顔を綻ばせてを抱えて口づける。 「うん。待ってるの・・・・・・景時さんだけ・・・待ってるんだよ?」 の腕が景時を捕まえる。 「だから・・・・・・私が大人になるまで待ってて?心配なの・・・・・・」 景時にしがみ付く。 「オレにはちゃんだけなんだ・・・・・・心配しないでイイよ?・・・あ」 悪戯を思いついた顔になる景時。 「なぁに?」 が首を傾げると、景時がにっこりと微笑みかける。 「オレが何もしなくても・・・・・・ありえるんだよね」 静かにをベッドへ横たえると、胸の下着は取り去る。 「あ〜〜!・・・無くなっちゃった」 僅かな布でも、あるのと無いのとでは気分が違う。から惜しまれる声が漏れた。 構わずに景時はの足元へ移動して、さり気なくの足の間に座る。 景時が何をしようとしているのか解らないは、ぼんやりと眺めていた。 の膝へ口づける景時。 「怒らないでね?オレ・・・見たいなぁ〜なんて」 太股を撫でながら景時は僅かな布で隠されたの秘所へ指を伸ばす。 軽く押すと湿り気を帯びた。 「やっ!み、見ないで。だって・・・・・・」 「オレは嬉しいんだけどなぁ・・・・・・」 が景時を待っている証─── 「だっ、だって・・・・・・変なの、今日・・・・・・」 「変じゃないよ。オレの事、待っててくれたんでしょ?」 今日の下着を着ようと決心してくれた時点で、も景時と結ばれたいと思っていたのだ。 「・・・うん。景時さん・・・喜んでくれるかなって思ったけど・・・本当は・・・優しく撫でてくれるかなって。 景時さんの手・・・大好きなの・・・・・・」 「ごめんね〜。今日は優しいの・・・無理かも」 紐の結び目に軽く指を入れると、あっけなく取り払われる。 景時の指がの蜜口を探し当てた。 「わ・・・・・・オレ・・・我慢できないっ。いっ、いいかな?」 を見上げると、小さく頷かれる。 迷わず景時は昂りをのナカへ埋めた。 「んっ・・・・・・あつ・・・景時さ・・・・・・ん・・・・・・」 普段は閉じている道が、景時によって開かれる感覚がを震わせる。 景時もに包まれる刺激を感じながら、最奥へたどり着いた。 「ちゃん・・・・・・あの下着・・・禁止かも?オレ・・・暴走しそう・・・・・・」 自分で考えるより先に体が動きたがる。 「んっ・・・へ〜き・・・・・・いいよ。大丈夫・・・・・・」 常より追い込まれて掠れている景時の声が、限界だと告げているようだ。 が指で景時の唇に触れたのを切欠に、景時が激しく律動を始めた。 の体を軽々と揺さぶる景時。 必死に辺りのモノを掴み、体を支える術を探すがの意識は遠退いていた。 「ちゃんっ!・・・・・・・・・」 の腰を掴んで溶け合う感覚を共有する。 「・・・・・・んぅ・・・・・・好き・・・・・・・・・」 の腕が力尽きてベッドへ軽い音を立てて落ちた。 「あ゛・・・・・・ちゃん?!」 疲れて眠ってしまったのだろう。しかし、表情は穏やかで景時は救われる。 「・・・・・・明日、歩けるかな?」 ゆっくりと自身を引き抜くと、を包み込んで隣へ転がる景時。 指での顔に掛かる髪を除けると、その頬へキスをする。 「ちゃんって・・・オレの本音を見つけちゃうんだよねぇ・・・・・・」 浅ましいほどにを欲している景時を。 手を伸ばされたい、必要とされたいと願っている事を。 「・・・オレでいいのかな?」 ポツリと呟く。 すると、偶然だろうが景時の温かさを求めてが擦り寄ってきた。 「・・・か・・・とき・・・・・・ん・・・・・・こっち・・・・・・」 「あはは。呼ばれてるみたい。夢でオレを呼んでるのかな?」 一足先に京都の街を観光しているのかもしれない。 「もっと・・・名前呼んで?オレの事・・・呼んで・・・・・・」 を抱き締めて眠りにつく。 君が居てくれるなら。暗い夜も怖くないから─── |
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表の≪景時×神子に30のお題≫の続きの続き風です。
あとがき:紐がお目見えしました。予定通りでございますv (2005.12.15サイト掲載)