軌道修正  ≪望美side≫





 朝の事もあったから。周囲に目を光らせていたの。
 ライバルは見つけ次第、勝負!って意気込みだったのに。
 女の人が居ないよ・・・・・・。
 紫子おば様とママだけだもん。
 一気に気が抜けちゃって。難しそうな話し始めてるし。

 パパったら、態度わるぅ〜い!とか思ってたんだけど。
 天井高いなぁ〜とか。
 この部屋だけで何畳なのかな〜とか。
 話半分聞きっていうの?
 そうしたらよくわかんないけどパパが喧嘩っぽい状態で帰るって。
 最初から態度悪かったのパパの方だよぉ〜と思って。
 ちょこっと意見したらさ。
 パパが酷い事いうから。
 
 景時さんと離れない宣言したら・・・・・・笑われた。

 ダメだったみたい。あんなに行く前からお行儀心配してたのに。
 朔が居たら、間違いなく貧血ものだったよね?
 もう、怒りすぎて倒れられちゃうレベルの失敗しちゃった!

 だから、もうどうでもいいや〜って思っていたのに。
 あの・・・晴純おじ様?
 細々と説明するんだもん。もういいよって感じ。
 わかんないけど、ちっともわかんない方向の心配してるだけ。
 それだけはわかったから。
 もうね、やけっぱちで意見しまくった。

 おじいちゃんの会長さんにまで笑われて。
 もうここまで失敗したら、怖いものなしよねって。
 景時さんと手を繋いでるのも見つかっちゃって。
 “おまじない”って言い方が悪かったのよね。
 興味もたれちゃって。ここまできたら、言っちゃえ!って。

 どさくさに紛れて景時さん大好き宣言もした。

 もう、これなら景時さんを私から奪おうなんて人は現れないわ。
 勝った!と、意味も無く思ってた。
 それなのに───


 何も知らないのに、景時さんに酷い事を言われた。
 景時さんが、どんな思いでこっちの世界へ来てくれようとしたのか。
 何がわかるって言うのよ!!!

 そう思ったら、頭が痺れて・・・ちょっと記憶ない。
 ただ、景時さんがぎゅうってしてくれて。抱っこされてた。



 全部景時さんのモノだからねv
 後で言わなきゃ。さっきの返事、してないもの。






Copyright © 2005- 〜Heavenly Blue〜 氷輪  All rights reserved.


≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:望美ちゃんは、記憶が無い事があるのに気づいているけどわかってません(笑)     (2005.9.21サイト掲載)




夢小説メニューページへもどる