キラキラ  ≪望美side≫





 うわぁ!って、パパとママの部屋から自分たちの部屋へ戻って。
 これまた突然に一緒にお風呂に入ろうって言われて。
 頭の中はクエスチョンでいっぱいだったよ?

 さらに、宝物の話まで。
 そういえば、前に景時さんに見せたんだったよ〜。
 でも、何の関係が?

 まさか、自分を宝物って言ってもらえるなんて思ってなくて。
 だったら、私だって景時さんが宝物だし。
 乗せられた気もするけど、お風呂・・・一緒に入ったの。

「景時さんて、前髪下りてるとイメージ変わりますよね」
「ええっ?!駄目?前髪ぴよぴよ〜じゃないと好きじゃない?!」
 おかしいんだ〜、景時さん。時々、私の言ってる言葉が感染してて。
 “ぴよぴよ〜”だって!
「違うよぉ。皆は知らないんだな〜って思うと・・・優越感?なのかなぁ」
 そ〜かも。これって・・・優越感なんだ。
 それとも・・・独占欲?
「・・・優越って何に?オレの髪くらいで?」
「くらいじゃないもん。だって、普通にしてたら知らないよ?」
 んふふ〜v 朝、顔洗ってタオルでゴシゴシ〜ってしてるのとか。
 好きなトコいっぱいだけど、言わないんだ。

「・・・ズルイ。オレしか知らないちゃんが無い・・・・・・・・・・・・」
 はうっ?!そこ?そんなトコで落ち込む?!
 な、何かあるでしょ、何かぁ〜。
「た、たくさんありますよ。景時さんが気づいてないだけで・・・・・・」
「・・・たとえばぁ〜?」
 うっ・・・・・・。今回はしつこい。騙されてくれなかったぞぅ。
「ね〜?たとえば〜〜?」
 そ、そんなにしなくても逃げないし。
 このままじゃお風呂から出られないぞ〜。何かあるのよ、何か。
 髪にこだわるから思いつかない・・・だけ・・・で・・・・・・。

「あっ!一緒にお風呂!これはね、景時さんとだけだよ!」
 見つけたぞぅ。よかった、よかった。これで出られる。
「・・・・・・龍神温泉、朔と入ってたよね」
 はうぅぅぅぅっ!いつからそんなにツッコミ上手さんに!?
 他は何〜?えっと、えっとぉ・・・・・・。

「冗談だよ。でも・・・ふわふわはオレだけだからね?」
「うきゃっ!」
 背中にチュウされちゃった。ふわふわ?
 振り向いたら、景時さんが真っ赤になってた。
「ふわふわ?」
「う、うん。そのぅ・・・夜の・・・ふわふわ・・・・・・」
 アレかぁ。ベビードールの事ね!

「〜〜〜っ!!!景時さん以外に見せるわけないでしょっ!!!」
 そんなに可愛い顔しても駄目なんだから。
 もう一人でさっさとお風呂出ちゃった。



 バスローブがあって嬉しいなぁ。
 コレ、イイかも〜。家にもおそろいで買おうかな〜。
 ソファーで髪を拭いていたら、景時さんが慌てて出てきた。
ちゃん・・・怒ってる?」
 怒ってるもん。ちょっとだけだけど。プイっ。
「その・・・・・・でも・・・心配っていうか・・・明日は・・・・・・」
 明日って・・・星の一族の藤原さんの家に行くんだよね?
 それと・・・パパのお家。
ちゃんをお嫁さんにって言ってた人たちの所へ行くんだし・・・・・・」
 え〜っと?それはいつの話でしたっけ?
 確か有川のおじ様の家での昔話だったよね。
「・・・変なの。小さい頃の話だよ?」
「それでも!今でも・・・・・・そう考えてる人がいたら・・・さ・・・・・・」
 もしかして!
「ヤキモチ?景時さんてば、ヤキモチ?!お嫁さんって、私たちパパと
ママ公認だよ?それに、おじいちゃんとおばあちゃんも。あと、有川家の
人たちも。もちろん、向こうの世界じゃ夫婦だったし」
 もうね、お座り。ここ!ここに座ってとばかりにソファーの隣を叩いたら。
 ちょこんって景時さんが座ったの。可愛い〜〜〜。
「髪乾かしますね」
 景時さんの髪が先なの。すぐに乾いちゃうから。
 タオルでワシワシしながら軽くドライヤーして。
 後はブラシで整えながらで、はい!出来上がりぃ〜。
「かわりばんこして下さいね!」
 景時さんに乾かしてもらうの楽〜。長い髪は疲れるんだ実は。
 毛先は自分でするけど。
「後はへ〜き。自分でするから」
 ブラシで梳かしながら乾かしていたら、景時さんは浴衣になってまた隣
に戻ってきた。

「ちょっと・・・短い・・・よね?」
 笑っちゃ悪いけど。浴衣の丈、足りないかも。
「寝るだけだもん、大丈夫」
 ドライヤーを片付けながら、笑うのを我慢してみた。
ちゃんは・・・着ないの?」
 着ないもん。
 浴衣なんて、朝起きた時にすっごい事になったら困るし。
 それに・・・景時さんは似合うけどさ。
 私まで着たら、熟年夫婦みたいで嫌だよぅ。
「パジャマの方にする〜〜」
 嘘だよ〜だ。ちゃんと持ってきたよ?景時さんの好きなアレ。
「あ・・・パジャマね、パジャマ・・・そっか・・・うん」
 わかりやすいほどガッカリしてるぅ。もう少しおしゃべりしたいもん。
 アレじゃ寒いから、アレの上に着るんだもんね!
「紅茶いれるから、ここで雪を見ながらおしゃべりしよ?」
「雪見かあ・・・・・・うん。いいね、静かに雪を見るのも」
 景時さんが寝室から毛布を持ってきてくれて。
 二人でぬくぬくしながら窓の外を見て。
 今朝は早かったなぁ〜なんておしゃべりしてからオヤスミナサイv



 仲良しして起きた朝は、雪が太陽に照らされて眩しかった。






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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:多少の山あり、谷ありは・・・ね!     (2005.9.3サイト掲載)




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