聖なる夜  ≪景時side≫





 真っ白な雪の中で。
 君と見た風景は、きっと忘れない───



 決心を告げたものの。
 チカラの差は歴然。
 正直、落ち込んだ。

 色々な事が瞬時に見えてくる。
 やはり、オレは役に立っていない。
 ちゃんのお父さんはすごいなって。

 繋がれた手の温かさだけが、オレの頼みの綱。
 唯一信じられるモノ。

 ちゃんは今のままでいいと言ってくれた。
 これから追いつく目標ならばと。
 すごいな〜。オレの大切な太陽さん。
 冬なのに、胸の辺りが急に暖かくなった。



 安心すると、次に気になるのはちゃんとの生活。
 ちゃんには、家族計画があるらしい。
 ちょっと聞いてみたいな〜。

 君の言う、格好いいパパって。
 見本は雅幸さんなんだろうな〜。
 オレさ、あんなに冷静で頭よくないんだけど。
 大丈夫かな〜?
 最大の努力目標だ。
 可愛いママは、そのまんまでなれると思うよ?

 えっと・・・・・・。あの・・・・・・。
 アレが好きなんだよ〜って伝えないと。
 どう言ったらいいのか。
 だって、言葉にしようって約束だもんね。

 一番大切なのはちゃんなんだけど・・・・・・。
 やはり、その・・・ラッピング?は重要で。
 いいな〜と思うんだよ、アレ。ふわふわ〜っと。

 言えば言うほどちゃんの視線が冷たい。
 こうなったら!
 結局、オレが一番したいのは。
 ちゃんをぎゅっするコトだったり。



 ぎゅ〜ってして。
 毎日君に言おうと思うんだ。
 
 『大好きだよ

 これがオレの言葉───






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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:あんまり言葉に出しすぎても裏目る事があると(笑)     (2005.8.20サイト掲載)




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