勘違い  ≪望美side≫





 いつも遅刻の将臣くん。
 終業式までしっかり遅刻してきた。
 大モノだよね。

 ながぁ〜い校長先生の話が終ったら。
 捕まえて聞き出さなきゃ!



 ・・・・・・私ったら。
 そうなんだ〜。
 髭剃りだったの。よかったぁ♪

 じゃなくて!!!

 どうして私にアレなのよ。
 クリスマスプレゼントだよ?
 良い子にサンタさんがくれるようなものが定番でしょ?

 将臣くんの制服の襟を掴んで揺さぶる。
 あらら。
 どうしたの?皆。
 平気だよ?別に将臣くんは噛み付かないし。
 普通の人だよ?

 しまった事に、将臣くんより強いという・・・・・・。
 不名誉極まりない称号をいただいてしまった。
 もぉ!
 ぜぇ〜んぶ将臣くんが悪いんだから〜〜〜。
 信じられない!!!

 今日は景時さんが待ってるから早く帰りたいんだよ?
 もうね、無視決定。
 帰り道が同じでも、一緒になんて帰ってあげないんだから!



 何やら校門の辺りがざわめいていて。
 何だろう?
 道の向こうに何か・・・・・・景時さん!

 ひゃ〜。こんなに女の子集めちゃ駄目だよぅ。
 ど、ど、ど。どうすれば!!!
 その人はね〜、私の将来の旦那様なんだからとは言えないし。
 でも、彼氏くらいなら言ってもいいのかな?
 隠すことじゃないし。
 ん!堂々と行こう。

 道を渡って、名前を呼ぶの。
「景時さん!」
ちゃん!・・・ごめん。なんか目立っちゃってるみたいで・・・・・・
オレ・・どこか変なのかなぁ?」
 うん。目立つよ。格好いいもん。
「変じゃないよ、格好いいからだよ・・・今日はどうしたの?」
 手なんて繋いでみる。
 道路の向こうからは喚声が上がるけど気にしない。
「あ、その・・・お昼ご飯を一緒に食べたいなぁ〜なんて」
 嬉しいっ。じゃ、私の事をわざわざ迎えに来てくれたんだ!
「うん!じゃ今日は駅前で食べてから一度家に帰ってもいい?」
「あ、そうだよね。ごめんね〜〜〜」
 そんな事ない!
「ちっとも悪くないのにぃ。待っててくれて嬉しかったんだよ?」
 のんびり歩き出す。もうね、顔がゆるゆるだと思う。

 将臣くんだって許せちゃうくらいの幸せv
 景時さんといると、いつでもハッピーだよv
 





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:同じ気持ちってわかった時って、くすぐったい系の嬉しさv     (2005.6.25サイト掲載)




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