想いの量  ≪望美side≫





 景時さんが飛行機で北海道へ行った。
 将臣くんがいるから迷子の心配はしてなかったけど。
 心配は、心配だった。
 顔を見たら、とっても安心した。

 けど!
 こんなに沢山のお土産買ってくるなんて!
 景時さんが、迷いに迷った姿が目に浮んだ。
 向こうの世界なら、すぐに私の欲しいモノがわかったんだろうけど。
 こっちの世界じゃ、私の話を聞くだけだったもんね。
 好きかどうかまでは、わからないよね。
 お菓子と可愛いものが好きっていうところだけを、
 しっかり記憶していたみたい。

 お菓子の山は。
 見るからに『北海道』という感じだし。
 小物は。
 これが景時さん的に可愛いモノなんだ〜と思った。

 マリモちゃん・・・・・・まあるいものは可愛いよね。
 つい笑っちゃった。

 迷ってる景時さんの隣で、将臣くんが面倒そうに言ったんだよ。
「全部買っちまえ!」って。
 将臣くんってさ、選べないんだよね。
 小心者なんだよ、ああ見えて。
 相手がどう思うか考えるのが面倒なんだよ。
 反応も怖いんだよね、きっと。
 こう考えると、将臣くんってまだまだ。

 景時さんはね、悩んでるんだけど。
 相手が欲しいモノがわかるんだよね。
 邪魔されなければ、ちゃんと選べたと思う。
 景時さんってすごいんだ。
 
 明日は何がいいかな。
 蟹鍋かな〜。蟹しゃぶかな〜。蟹焼売とか。
 蟹はね、多分ママになんだよね。
 パパにも何かあるんだと思う。
 そういう人なんだ。
 景時さんって、ほんと気配りやさん。
 蟹は正解だよ!ママはそういうの好き。
 じゃがいも一箱でも喜んだよ、きっと。
 パパにはなんだろ〜。
 
 あっ!ストラップ作らなきゃ。
 大変、大変。





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:景時くんにお土産買ってきて欲しいなぁ(笑)ロイズのチョコ希望。     (2005.6.4サイト掲載)




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