謎が解明  ≪望美side≫





 両親について、こんなに知らなかったなんて!
 記憶のある辺りからだと、パパに上手く丸め込められてた。
 私のお馬鹿・・・・・・。
 そうなのよ。
 おじいちゃんやおばあちゃんの話題もね。
 いつの間にかスルリと違う方向へ。
 やられた〜。パパって狸だ。

 帰り道、久しぶりに手を繋いだ。
 もちろん真中がパパ。
 パパはママとも手を繋ぎたいって言うし。

「どうして話してくれなかったの?」
「全てが決まっているモノではないし」
 でも、予言通りなんだよね?
 顔に出てたのかな。

「与えられたモノだけで満足かい?」
 
 違うって思った。そんなのつまらない。
 私は、ちゃんと自分で景時さんがいいって決めた。

「自分で決めるんだよ。運命はきっかけだよね」
「良く出来ました。我ながら、は本当にいい子に育ったと思うよ」

 そっか。だからなんだ。
 先に答えを知ってたら、余計な事考えちゃうもんね。
 パパってすごいな〜。

「景時さんに意地悪したら嫌だよ?」
「ん〜?それは難しいねぇ・・・・・・」
 パパがニヤリと笑った。
 危険だ。こういう時のパパは危険。
 でもね、私ってばパパの血を引いてるけど、ママの血も引いてるんだ。
「もしも意地悪したら、お仕置きするからね!」
「どんなお仕置き?」
 笑ってる〜!負けないよ。
「パパと話さないし、手も繋がない。景時さん連れて家出する」

 パパの目が点になった。ママが大笑い。
「あなたの負けね?だって、私、の味方するもの」
「妻子に無視され捨てられてしまう憐れな男になるんだね、私は。参った!」

 ありがと〜ママ。大好きだよ!
 勉強しないと怒るけどさ。ここぞという時は、必ず味方してくれる。
 誰よりも頼もしい応援団なんだ。

「ママ、お料理たくさん教えてね?私ね、景時さんをご飯でつるの」

 今度はママの目が点になった。
は面白い事を考えるねぇ?」
 パパが呆れ顔。
「だって!景時さん、格好いいから浮気されたら嫌だもん。真っ直ぐ帰宅してもらうの」

 パパとママが大笑い。
 何か変だった?

「せいぜい頑張りなさい」

 あ、嫌な感じ。
 頑張るもん。ぜぇ〜ったい私のご飯を食べたくて帰ってくるように。
 早くお家見に行きたいな〜。
 二人のお家。
 いつか皆を招待出来たらいいな。





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:案外、望美ちゃんが一番の戦略家かも?     (2005.5.31サイト掲載)




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