止まらない想い  ≪望美side≫





 バスケットを持って有川家へ。
 景時さんが居た!!!
 
 景時さん、目が泳いでるよ?
 
 たぶんだけど、気持ちは一緒。
 皆がいたから我慢、我慢。
 
 飛びつきたいよぉ〜。

 ムズムズな気持ちを押えて、朝の挨拶!
 おじ様とおば様に。
 玄関を出てから手を繋いだ。

 

 図書館では目的のビデオを観た。
 そんなに食い入るように観なくたっていいのに。
 瞬きしないで疲れないのかな?
 うわ〜目がキラキラだよ!
 ビデオより、景時さんを観ていてとっても楽しかった。

 ぜんぜん退屈なんかじゃなかったよ?

 お昼はね、バケットですよ。
 そりゃもう、卵を茹でて潰して。お野菜とはさんで。
 栄養第一なのです。おかずもたくさん。
 レタスに巻いて食べるべし!
 全部手で食べられるものにしよって思ってたし。

 景時さん、すっごい大きな口でパクリッって。
 たくさん作ってよかったな〜。
 口元に卵がついてるのに、気にならないのかな?
 指で取ってあげたら、すっごい照れてるの。
「ありがと・・・・・・」だって!!!
 目元が赤い〜可愛い〜v
 誰も取らないからゆっくり食べてね?って言ったのに。
「オレのお腹が我慢出来ないから無理」なんだって。
 朝ご飯食べなかったとか・・・まさかね。

 膝枕でごろんしてる時に。
 正直に私の気持ちを打ち明けた。
 やっぱり景時さんいないの嫌だよ。
 そうしたらね。おじ様とおば様に相談しようって。
 景時さんも一緒がいいって思ってくれてたみたい!
 ・・・お弁当効果?!
 こんなに早く効き目ありって事?
 真面目にお料理頑張らなきゃだ〜。

 その前に。
 パパとママは、信じてくれるかな?
 二人を認めてくれるかな?
 どうしたらいいのか、答えが見つけられない。
 嘘を吐き続けるのも、苦しいなって思う。
 この世界で私はまだ子供なんだと自覚させられた。





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:いかにも一緒に暮らさせたいという思惑がバレまくりです(笑)     (2005.5.23サイト掲載)




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