一日千秋 ≪景時side≫ わわわ!おはよ〜♪ ちゃんだ、ちゃんだ! すっごい君に触れたかったけど。 ここで飛びつくのもなんなんで我慢した。 ちゃんが通っている学校を通り越して。 市の図書館へ到着。 紙がたくさんって感じだった。 いやね、あっちの世界だって本らしきはあったけど。 こう大量にあると、違うものにみえる。 紙は貴重品ではないらしい。 ちゃんが係の人に色々尋ねてくれた。 こういう時に思う。 オレの頭は、あの人を“図書館の係の人”とわかっている。 便利といえば、便利なんだけどね。 すぐに行動には移せなくてもどかしい。 二階へ行くと、個室がいっぱい。 そこで借りたビデオを観る。 「うわ〜〜〜!!!」 “電車が出来るまで” “飛行機の整備工場” “宇宙へ行ってみよう NASA” “働くおじさんシリーズ” 感動の連続! オレたちって、まあるい地球に住んでるの?! 頭にある文字と。 映像で視覚的に入るモノは違う。 雲泥の差。 オレは、画面を食い入るように見ていた。 ごめんね・・・退屈させちゃったよね? ちゃんはそんなことないって言ってくれたけど。 これじゃデートが台無しだ・・・・・・。 お昼はちゃんの手作り! いわゆるパンなのだ。 初めてだけど・・・・・・ 「美味しい〜〜〜」 実は。ちゃんと朝ご飯は食べたけど、量を減らした。 だってさ〜〜〜。 断然こっちが食べたいでしょう! ちゃんが紅茶を入れてくれて。 口元についていた卵を取ってくれた。 幸せの風景。 公園はのどかでいい。 午後はどうしますかって。 もちろん! 「膝枕してv」 ちゃんに頭を撫でてもらうの好きなんだよね。 ちゃんが真面目な顔になって。 やっぱりオレと暮らしたくて。 ちゃんの両親にもちゃんと話したくて。 異世界へ飛ばされた件は信じてもらえないかもしれないけど。 オレと付き合っている事はちゃんと言いたいらしい。 将来も含めて。 ちゃんは、オレをこの世界に早く馴染めるようにって。 そんなに必死に考えたら、疲れちゃうよ〜って。 ちゃんを抱きしめて。 とりあえず、今日は帰って行成さんと紫子さんに相談しようって。 こんな風来坊の面倒見てくれている人たちを。 無視したらいけないし、もしかしたらいい案が浮ぶかもしれない。 オレもちゃんと居たいよ。 |
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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ
あとがき:わくわくキラキラで画面に食いついている景時くん、可愛いだろうな〜v (2005.5.23サイト掲載)