景時さんどこ?  ≪望美side≫





 皆に送り出してもらったのに、景時さんが居ない。
 どうしていいのからわからなかった。
 将臣くんが逆鱗があるだろって。
 確かにそうなんだけど。
 でも・・・・・・私だけまた戻っていいの?

 気づいたら見慣れた自分の部屋。
 景時さん、どこにいるんだろう?
 元の世界?
 こっちの世界?
 それとも、違う次元に飛ばされちゃったの?
 
 私の我侭のせいで、一番大切な人を失った。
 景時さんに甘えすぎて、罰があたったんだ。
 泣いてたら譲くんが来た。

 忘れていたけど、星の一族の末裔なんだよね。
 もしかしたら!
 景時さんの行方の手掛りが掴めるかもって。
 急いで有川家に行った。
 小さい頃から出入りしてて、可愛がってもらってるから。
 おじ様とおば様なら、きっと私の話を信じてくれるって。
 そう思って入った書斎に景時さんがいた。

 白龍ったら!ちゃんと説明してくれなきゃだよ。
 泣いて損した〜。会えたから言えるんだけどね。
 離れていた時間分、景時さんにくっついていた。

 景時さんがいるなら、可愛い格好したかったなって。
 おば様は知っていたのか、ワンピースを二着用意してくれていた。
 おまけに!すっごい可愛い下着とか。
 景時さん、誉めてくれるかなって。
 期待してダイニングに行ったのに・・・・・・景時さん放心してた。
 そっか・・・・・・向こうはあんまり女の人は肌を出さないもんね。
 驚かせちゃったな〜って。
 でも!お部屋でたくさんキスして。誉めてくれた。
 景時さんは、言葉をくれる。すっごい幸せだった。



 それに。私がこちらへ帰って来たくなっちゃった不安。
 ちゃんと覚えててくれたんだ。
 このまま誤魔化して産んじゃおう!って思ってたのに。
 諦めてって言われた。
 でも・・・私の事考えて言ってくれたんだよね。
 向こうで暮らすのが怖いくらいの不安を。
 わかってくれて。
 それでいて苦言もくれる景時さん。
 病院行かないとわからないけど。
 私がしっかりしなきゃなのに。
 景時さんに心配かけてばかりで。
 すっごい嫌な人だよね、私。
  


 コンビニで下着について訊ねられた時だけは汗かいちゃった。
 景時さんの下帯とかも洗濯していたから。
 そういうのは別に平気なんだけど。
 説明って・・・・・・・・・・・・。
 かなり困った。
 
 将臣くんと譲くん!こういうツボを押えて欲しいんだってば!
 景時さんだって、私に聞き難い事あると思うんだ。
 もぉ〜!
 おじ様も、こっそり意地悪するし。お仕置きです!
 景時さんは初心者マークなんだから。
 おば様に協力してもらお〜っと。
 色々しらないと思って景時さんで遊んだら、厳しく指導するからねっ。





Copyright © 2005- 〜Heavenly Blue〜 氷輪  All rights reserved.


≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→現代へ

 あとがき:望美ちゃん、がんばりまっしょい!     (2005.5.10サイト掲載)




夢小説メニューページへもどる