未来の声 ≪景時side≫ オレは、わりと夢を見ているのかもしれない。 でもさ、案外記憶には残っていなくて。 なんていうのかなぁ〜、後で「みたかも」くらい。 だけど、ちゃんの隣で昼寝をした今日は違う。 姿はみえなかったけど。 ちゃんと声を聞いた。 これ、話した方がいいのかな? 目覚めると、ちゃんとひとつ衣で寝ていた。 かけてくれたんだね? 朔なら、別に持ってきてかけそうだしね。 ふたりでひとつは嬉しいね。 この距離が。 体温が。 じんわり、胸にしみる。 ちゃんは手を軽く握って。 オレの方を向いて寝ている。 うぅ〜ん。どっきどきっていうの? オレの鼓動で起こしちゃいそうだ! 静まれ!!! 日もすっかり傾いちゃって。 のんびりしちゃったね〜。 こんなの久しぶりだよ。 ややこが生まれたらさ、並んで昼寝しようね。 まてよ・・・真中は・・・誰? オレ・・・じゃ、邪魔だよねぇ? ちゃん・・・うん、いいね、それも。 でも、ややこ・・・かな? まだ小さいだろうから。 ちゃんとオレは、そんなに遠くないよ? それがいいかな。 二人で守る新しい命だもんね。 問題は、夢の話をどう切り出そうかなぁ・・・・・・。 |
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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→京で二人の子供が?!
あとがき:ゆっくりではありますが。落ち着きそうな方向でv (2005.7.5サイト掲載)