子供って?  ≪景時side≫





 子供のようなオレ。
 いや、子供だ。
 ちゃんに頭を撫でられながら眠ってしまったらしい。
 すいません・・・面目ない。

「頭・・・痛くないですか?」

 そっか〜、ちゃんの手だ。
 ずっと撫でてくれてたよね。

「うん。もう治った」
「嘘ばっかり」

 ちゃんが笑う。
 嬉しいな〜。
 どんどん口が軽くなっちゃうよ。

「もうすぐ夕ご飯ですよ?今日は私、何も作れなくて・・・・・・」
「あ、いいの、いいの。ちゃんのご飯大好きだけど。
ちゃんと食べるご飯も大好きだから」

 またちゃんが笑う。
 ん〜、でかした。オレ。

「景時さん、子供みたいですよ?」
 まだ膝に顔をつけてグリグリしてるオレの頭を、ちゃんが撫でる。
「うん。いいの、子供で。・・・・・・いや、よくないっ!」
 勢いつけて起き上がる。

「・・・景時さん?」
「オレは、ちゃんの子供になっちゃ駄目なんだった!旦那様しないと!」
 さっき決心したばかりだというのに。
 脆すぎる、オレの決心。
 ちゃんを抱きしめた。

「景時さん。子供と子供みたいは違いますよ?」
「は?」
「子供は大人が大切にしなきゃだけど。子供みたいは・・・・・・
してもいい時はしてもいいんだよ?」

 まただ。また君に負けた。
 なんかなぁ〜、ほんとコドモだよオレ。

「じゃあさ、またこうしてもいい?」
 少し勇気を振り絞ってお伺いを立てる。
「いいですよ。でも!次は私がしてもらいたいなぁ〜」
 ええっ?!ちゃんがオレの膝にぐりぐり〜?
「オレの膝なんて硬くてつまらないよ?痛いだろうし・・・・・・」
 ちゃんが笑った。
「別に膝枕って決まってないし。そうですね、抱っことか?
景時さんにしてもらうってところが一番大切なんですよ?」
 言われてみれば。
「そうだね〜。じゃあ、今日しよ。ご飯食べたら」
「はいv」

 あぁ〜、可愛いなぁ。この笑顔だ。
 この娘がオレの嫁さんなんて、夢みたいだよね。
 自分で自分を抓ってみたけど、ちゃんは消えない。
 安心した。





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風の続編風→京で二人の子供が?!

 あとがき:そんな大きなコドモは怖いって!子供みたいならいいけどさ〜♪     (2005.6.3サイト掲載)




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