覚醒





 の目覚める気配に、知盛はの額へと手を伸ばす。
 そこそこに熱は下がったようだ。
 小さく安堵の溜息を吐くと、の目蓋が開く。

「・・・気持ちイイ。・・・おでこぴたんの方が、熱、測れるよ?」
「クッ・・・"おでこぴたん"を説明するんだな」
 顔を近づけると、の手が知盛の額を軽く叩く。

「ココ。ココとここをくっつけるって意味」
 続いて己の額を叩いて見せ、熱の測り方を指示する。

「ほう・・・こちら・・・・・・か」
 鼻先が触れ合う距離で額を合わせる。
 これはこれで近しい気がして楽しいものだ。
 だが、額をあわせるとの体温はいくぶん高く感じられた。


「うふふ。よくママにしてもらったんだ〜〜〜。旦那様だとちょっと違うね」
 は熱があるともないとも考えていないのだろう。
 思い出に繋がる行為に、別の意味合いが加わった方に関心があるらしい。

「・・・何が違うんだ?」
「ん?どうしよ〜ってドキドキの距離だなぁって思ったの。近いよね、これって」
 人には鼻がある。よって、額をあわせるとキスとは違う至近距離になる。
 相手の瞳に自分の姿が映るのを堂々と見られるのは、額合わせの方。

「遠くはないだろうが・・・起きるのか?」
「うん。えっと・・・・・・ご飯食べたいし・・・・・・」
 少しだけ重衡に対して厳しすぎたかと、休む前の出来事を反芻する。
 言い淀むの様子が面白くはないが、知盛にしては珍しく話しやすいよう切欠をつくった。



「重衡ならば」
「えっ・・・・・・」
 少しだけ目を見開いて、知盛を見上げる



「俺の弟だ。・・・・・・そう鈍間でも馬鹿でもないから気にするな。理解の頃合だろう」
「理解って?」
 誰と比較してというならば、話の流れからして兄である宗盛と思われる。
「逃げではなく・・・己のすべきことに。いつまでも甘えていては何も変わらぬ事に・・・だ」
「なんだ。やっぱりお兄ちゃんなんだね、知盛も」
 突き放しているようで、重衡の事を心配していたのだと嬉しくなる。
 知盛の首へと腕を回せば、そのまま抱え上げられた。

「・・・お前の兄上ほど親切ではないが・・・な」
「景時さんは特別だもん。あんなに優しいお兄ちゃんは、ちょっといないと思う。将臣くんみたいに
わかり難い優しいのも珍しいけど。あれは遠回しすぎなんだよね、優しいのに」
「クッ・・・そう比べるな」
 が手を伸ばして取ろうとしている狩衣を代わりに掴むと、その肩へとかけてやる。
「・・・ありがと」
 肩を竦めるだけで返事をせずにを抱えたまま歩き出した。







「ほら、きた。腹でも鳴ったか〜〜〜?」
 知盛とを出迎えたのは、ほろ酔い加減の将臣の言。
 軽く盃を掲げつつをからかうのが、いかにも将臣らしい。
「・・・まだ鳴ってないもん」
 真面目に取り合うこともないのだが、そこがである。
 馬鹿正直にまだであると言い返しながらも、目の端で重衡が座に加わっているのを確認した。
 すぐに譲と玉積により用意していた食事が並べられ、食前の軽い酒宴から夕餉へと場が切り替わる。

「うわ・・・・・・これ何?」
「ポトフにリゾットにプリンです。消化のいいものしか食べさせませんからね」
 の膳にだけ椀物しかないのだ。
 しかも、湯気が出ている食べ物ばかり。
 魚介のポトフにシーフードリゾット、仕上げがプリンと、薄味かつ歯ごたえにかける。

「・・・ご飯・・・・・・」
「体調がよくないのに、まさかハンバーグだのオムライスだの考えていませんでしたよね?」
 きりりと眼鏡をかけ直しながら言い切られ、がしょんぼり俯いた。

「ご飯・・・・・・」
 仲間の膳をみれば、天ぷらだの炒め物だの、並ぶメニューの豪華さに差が歴然。

「嫌いじゃないけど・・・・・・」
 食事の量が少なめなのも悲しい。
「ええ。今日で治せば明日には美味しいご飯が待ってます。出汁巻き卵を後で焼いてくるので、今夜は
これらをしっかり食べて、薬を飲んで下さい」
「はぁ〜〜〜い」
 最強の主夫に文句を言おうモノならば、見た目と味すら無視して体によい食事を用意されてしまう。
 が好きなメニューで工夫をしてくれただけでも感謝せねばならない。
「いただきま〜す」
 素直に挨拶をし、焼き立ての出汁巻き卵を待ちながら食事を始めた。



 食事の時だけはそこそこに大人しいを見守りつつ、離れて座る重衡の様子を窺う知盛。

(今ここに残ったという事は───)
 何らかの結論を出したのか、出そうとしているのか。
 何れにしても、将臣も強制的に帰さなかったとなれば、それなりに考えあっての事なのだろう。
 知盛の視線に気づいた将臣がとった行動は、片目を閉じただけ。

(いかにも・・・だな)
 そう悪くない方に傾くだろうといいたいのだろう。
 景時の様子も変わったところはない。
 から文句をつけられない程度に酒を飲み、食事をしながら時を過ごした。





 人数からして飲む方が多い。
 よって、夕餉は酒宴へと様変わりしつつある。
 程よいところで知盛はを抱きかかえて客間の外へと退出した。
「・・・いいの?」
「ああ。大して重要な話もないだろう。・・・将臣が飲みたいだけだな」
 そうは言っても、酔いつぶれるほどの酒量ではない。
「な〜んだ。明日も宴って言ってたのに。飲みすぎだよね」
「さあな」
 手早くを風呂に入れると、用意されている部屋へと引き上げる。
 が居ない方が都合がいい話をしやすいようにしたのだから、後はいつ重衡が動くか。
 玉積がの髪を乾かす間、を膝上に抱えて薬湯を飲みきるのを黙って待つ。

「・・・静かだね」
 碗を持って見上げると、知盛の口の端に僅かに笑みが見て取れる。
「クッ・・・一気に飲ませて欲しいのか?」
「ご遠慮します」
 行動に移されないよう、少しずつではあるが薬湯を飲んでいるのをアピールする。
 髪が程よく乾くほどの時間をかけて、も薬湯をどうにか飲みきった。

「ぷはぁ〜〜〜っ。これ飲まないと、明日も譲くんのご飯が病人食になっちゃうしぃ」
 玉積に証明とばかりに空の碗を手渡す。
「確かに飲み終えてございますね。大丈夫ですよ。譲殿にこちらの碗をお見せしますから」
 差し出された空の碗のかわりに、違う飲み物が入った碗が膳の上に用意される。
「あ!紅茶だ〜。飲みたい、飲みたい!」
 すぐに口直しにが紅茶の碗を要求する。
 香りは甘いが、砂糖ナシのアップルティーだった。

「寝る前だもんね・・・これはこれだよね」
 さすがに菓子までは要求できず、が口篭る。
「そうだな・・・熱ぐらいは下がっていないと、弁慶殿にも叱らるな」
「げげっ!飲んだ!あの超不味いの飲んだもん。後は寝るだけ・・・・・・」
 振り返ればいつの間に退出したのか玉積はいない。
 部屋の明かりも落とされている。
 よくよく考えると、寝られる状態とも言いがたい。

「と、知盛サン?」
「・・・なんだ」
 の手から紅茶の碗を取り上げ、ついでとばかりに一口含んでから膳へと置く。

「あのですね?ここは教経さんのお家です」
「だろうな。もう寝ぼけたか?」
 片手で膳を押し、を抱き寄せ横たえさせと、一連の動作に無駄が無い。

「一応病人なんです。たぶん・・・明日のご飯がかかっているといいますかぁ・・・・・・」
 現在は熱がないので病人であると断定し難いが、それなりに体調はよろしくない。
「さあ?」
 の髪を梳いては指の隙間から零れるのを楽しみという動作を繰り返すだけの知盛。

「つまり・・・・・・」
「つまり?」
 が言わんとしている事をわかっていて鸚鵡返しをする。

「アレはデスね」
「アレ・・・ねぇ?」
 遠回しにすればするほど、誤魔化されてしまう。

「いわゆる・・・えっちは駄目だからね」
「ほう・・・初耳だな」
 言ってみたものの、即座に却下された。

「ちょっ!冗談でしょ?!」
「クッ、クッ、クッ・・・元気な病人だな」
 起き上がると知盛の肩を掴んで揺する。
 そうこうするうちに、逆に腕ごと抱きしめられて閉じ込められた。










 が眠っている事を確認し、静かに褥を抜け出す。
 気配には気づいていた。
 だからこそ、病み上がりのに多少の無理を強いたのだ。
 簀子で座って待ち構えていたのは重衡である。
 視線を合わせることなく高欄へ背を預け座り込む。

「・・・夫婦の閨を窺うのはどうかと思うが」
「私がここにいるのを知っていてというのも・・・そう変わりないと思いますが」
 静かに頭を垂れる重衡。
 兄に対する敬意というよりは、儀礼的なそれ。
 対する知盛は、
「クッ・・・どちらも無粋な事には変わりが無い・・・か」
 そのまま背を反らせ、夜空を見上げた。


「誰もが私に答えを探せと仰います。私の答えは決まっているのに、それはどなたも受け入れては
下さらない」

 を得たい。戦はしたくない。
 このまま穏やかに過ごせるものならば───


「ほう・・・何もせずに、楽して何かを得ようと。・・・そのようなお考えか」
 重衡に説教できるほど生真面目な生活をしていたわけではないが、自ら動かずして何かを得られる
ものではない。
 それだけは、とその仲間たちから学んだ。
 確かに知盛は運がよかったのだろう。
 の方から体当たりして来てくれたのだから。
 その点だけは楽してと言えなくもない。

「・・・楽にとは思っておりません。ただ、私は・・・・・・」
「そう・・・だな。もお前には無理だと思ってあのように言ったのだろう。もう戦は嫌なのだろう?
戦いを望まぬ者が戦場にいれば、結果は見るまでもない」
 迷いは隙になる。
 なりに考えて、わざわざ冷たく言ったのだろう。
 重衡の身を案じての発言だったと思われる。

「弁慶殿も・・・私はまだ"わかっていない"とだけ」
「そうだ。お前は自分の事なのにわかっていない。はお前を救いはしたが、気持ちまで抱えられる
ものではない。だから言っただろう?お前の想いは・・・幼子が溺れて掴んだ何かに縋っているのと同じ。
アイツに何を求めている?そして、お前はアイツに対して何が出来ると考えている?まあ・・・かつての
俺も似たようなものだったが。・・・他はないんだ、他は」
 知盛が微笑んで手を伸ばす先には、玉積に着せられたのだろう。
 羽織を羽織ったが知盛を目指して、たどたどしくも目を擦りながら歩いてくる。
 迷うことなく知盛の手を取りその膝へと座ると、肩へと寄りかかった。



「いるのにいないのはズルなんだから。わかった?」
「ああ。少し・・・話があったからな」
 確かに知盛はひとりで簀子に出ていたわけではない。
 視線をもう一人の人物へ移すと、
「こんばんは。重衡さん」
「こんばんは・・・神子・・・様」
 重衡の挨拶を最後まで聞くことなく、知盛の肩へ再び寄りかかり寝息を立て始めた。



「クッ・・・わかりやすいな、お前は」
 額へ手を当てると熱はなさそうだ。
 寝顔を眺めていた知盛が、さらなる人の気配に顔を上げる。

「神子様にこちらを」
「ああ」
 知盛を探しに来たがすぐに戻らないとなれば、体を冷やしてしまう。
 玉積がの膝へと知盛の衣をかけてその場を去った。



「兄上・・・・・・」
「こういう事だ」
 はすっかり寝入っており、知盛と重衡が会話を再開するのになんら問題はない。
 問題が無い事が、重衡の問いへの答えそのものだ。
 時機を見ていたようなの行動に、知盛の口元が緩む。
「俺が共にいるはずなのに、が寝ている間にいなくなるのはズルなんだそうだ。居ない事を理由に、
代用品の手枕を借りに行ったりはしていないだろう?それに・・・俺の弟だというだけで、無理を承知で
穢れを祓った・・・多少手荒い方法だったとしてもだ。残念ながらコイツの蹴った痕は無さそうだが」
 首を傾げて、これ以上は無駄だという仕種をしてみせる知盛。

「ここまでしっかり姫君に振られたのは初めてですよ」
「だろうな」
 重衡が振られたと言う噂は、まったく聞いたことがない。
 別れ話も上手く、自然消滅のように関係を断っていた。

(それこそが執着していないという証のようなものなんだが・・・・・・)
 知盛も重衡にこの手の件について言える立場にないといえば無い。
 ただ、今はわかっている事がある。

「兄上?」
「ああ。コイツにいつ蹴られるか、気を使いながら寝るのにも慣れたな。今では・・・コイツが居ないと
緊張感が足りなくて寝られん。・・・落ち着かない・・・というのだろう。・・・コレもそう思っているから
ここに来たのだろうさ」
 を見れば、規則正しく胸が上下している。
 ここまで完全に寝入らずともよいだろうにと、重衡にすれば文句のひとつも言いたい。
 だが───



「まったく。お可愛らしいお顔で残酷な姫君ですね。・・・とうに気づいておりました。ただ、兄上のお心が
知りたかった。たったひとつの、繋ぎたい、離したくない手を見つけられたという、とても要領のよろしかった
兄上の・・・恋心について」
 今宵、初めて知盛の視線が重衡へと注がれた。
「・・・・・・クッ、要領が良いのはお前だ。俺は誰にもあわせたりはしていない」
「左様でしょうとも。それで済んでしまう兄上こそが一番要領がよろしくていらっしゃる。私など、相手に
あわせるので精一杯でした」
 内裏での駆け引きは中々に疲れるものだ。
 平氏全盛の時代ならば、誰もが取り入ろうと手土産つきで近づいてきた。
 全員に恩恵を授けられるほど暇ではないし、政治的な駆け引きもある。
 足元をすくわれぬ様に対処する術は、自然と身に着いた。

「無駄なモノにまで気遣いをするから疲れるんだ。だったら、最初からしなければいい・・・・・・」
 知盛が重衡を手招きすると、重衡は知盛の間近まで膝を進めてきた。
 知盛の手のひらが、重衡の頭を撫でた。

「偶には・・・兄らしいことでもしてやろう。京で・・・内裏で楽を合わせるか?」
「いつも兄上の背を見ておりました。私にとっての兄上は貴方です。残念ながら他の兄たちには先立たれ、あまり
記憶にございませんので」
「クッ・・・ひとり数え忘れている」
 ニタリと笑う重衡の額を指で弾く。
 その知盛の方こそ口元が笑んでいる。
 重衡が小さな笑いを零し、渡殿の方角を見た。
「確かに還内府殿を数え忘れました。私の兄上に違いございません」
「そうか。もうひとりは数えるつもりもない・・・か。変わらんな」
 知盛も宗盛を数えたことはない。
 重衡も同じ気持ちなのだろう。
 二人が揃って再び口元を緩めたところへ将臣がやって来た。

「何?白いもんがあるな〜って思って来てみりゃ知盛だし。・・・俺はまだ面白い事しちゃいないと思うんだが」
 将臣も知盛を真似て、欄干へ背を預けて座り込む。

「クッ・・・我らが兄上方の話をな・・・・・・ひとりは逃げたようだが」
「お前なぁ・・・行方不明つうか、消えたつうか・・・・・・フォローに困る言い方すんな!」
 将臣が溜息を吐く。
 兄上扱いでからかわれたのだと、二人の様子でわかったからだ。
 尚且つ、この二人には実の兄と戦ってもらわなくてはならなくなるだろう。
 此度の事件と経過を考えると、頭痛どころでは済まされない悩み。
 そのような時こそ、わざとらしくなく気遣いをみせるのが将臣だ。

「で?重衡は・・・腹は決まったのか?」
 知盛と同じく、重衡の頭を撫でる将臣の手。
 重衡は己が考えている以上に周囲が重衡を案じてくれていた事を覚り、そのまま頷いた。

「そりゃよかった。・・・しっかし、よく寝てるよな〜。戦の時、どうしてたんだか」
 知盛の腕ですやすやと眠る人物を眺める。
「そう見つめないでいただきたい。・・・これでも、私を探してここへ来たのですから」
 の頬へと手をそえ、軽く口づけてみせる。
 知盛が触れる分には目覚めない。
 それを単に見せ付けたいがための行動。


「・・・・・・コイツがなぁ。旦那持ちってのがイマイチ信じらんねぇケド。そもそもお前が妻帯者ってのが
信じられねぇし?どっちも、どっちだなぁ」
 いかにも楽しそうに将臣が声を立てて笑う。
「ここは煩すぎる。お先に」
 を横抱きに抱えあげると、さっさと部屋へと戻ってしまう知盛。
 二人が妻戸の向こうへ消えたのを確認し、将臣が続けた。


「八葉が揃ったとはいっても、それぞれ得意分野が違うからな。とりあえずは俺の下。OK?」
 重衡が此度の戦いに参加するという前提での話の切り出しに、重衡の目が一瞬見開かれるものの、すぐに元の
表情に戻る。
「兄上様の陣なれば・・・さぞかし働き甲斐が・・・・・・」
「・・・素直に扱き使われて大変って言えよ」
 将臣が立ち上がり、手を差し伸べる。
「気苦労が増えて、失恋の痛手を癒す間もございません」
「言ってろ!ホラ、立て。向こうじゃまだ飲んでるんだ。顔見世ついでに参加決定」
 重衡の手を引っ張り立ち上がらせると、先を歩き出す将臣。
 頃合を見計らい、迎えに来たのだろう。

「確かに、皆様のご迷惑にならないよう、ご挨拶をしなければいけませんね」
「あ?そんなのいらねぇよ。一緒に飲んでりゃ気心も知れるってもんだ。面倒なコト考えるな。あいつら全員仲間。
それだけでよし!」
 将臣はさっさと角を曲がり、最初の客間へと向かっている。



 知盛の声が耳に木霊する。
 『無駄なモノにまで気遣いをするから疲れるんだ。だったら、最初からしなければいい・・・・・・』


「ふう。兄上様方は、どちらも面倒くさがりで・・・・・・」
 くすりと笑いを零すと、やや急ぎつつも優雅さを保ちながら簀子を歩む。

「私がしっかりしないといけませんね」



 重衡の決心は、すぐに実行に移されることとなった。










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 あとがき:丁寧な口調なのに押しが強いと感じたのですよ、十六夜の銀v     (2009.01.03サイト掲載)




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