ハッタリ





 頼朝様相手に。
 人生最大のハッタリを。
 
 白龍の逆鱗はもっていた。
 黒龍の逆鱗なんて・・・・・・
 もっていなかったんだよ、オレはね。

 このハッタリが成功したのには理由があって。
 ちゃん、君なんだ。
 君が荼吉尼天を倒したんだろう?
 仲間も、母上も無事なのは、頼朝様の言でわかっていた。
 しかし、鎌倉を出るには。
 最大の難関があったんだ。
 頼朝様と。
 頼朝様の守り神である荼吉尼天が。

 最悪は頼朝様と刺し違えてもと。
 君に怒られるだろうけど、そう考えていたんだ。
 
 けれど───

 オレは、頼朝様の顔色が変わった瞬間を見逃さなかった。
 大一番の勝負に出られたのは。
 すべて君のおかげだよ。

 君に会いたい。
 急いで行くから。
 待ってて・・・・・・・・・・・・

 今までのこと、全部謝って。
 それから・・・・・・大切なこと言わなきゃね!!!





Copyright © 2005- 〜Heavenly Blue〜 氷輪  All rights reserved.


≪景時×神子に30のお題≫からお題拝借。お題元はコチラからどうぞ。

 あとがき:よくハッタリかましますよ、私は。上手いんだ、騙すのが。     (2005.2サイト掲載)




夢小説メニューページへもどる