本当のこと 彼女の瞳に吸いこまれる・・・・・・ ちゃんは、鏡みたい。 オレを映すんだよ。 嘘がつけないな。 彼女には、オレの嘘が通用しないみたいだ。 オレの噂話だな〜って。 またか・・・と思っていた時があった。 正直、どうでもいいんだ。 良く思われていないのは、オレが一番わかってる。 でも。彼女にどう伝わったか。 それだけが不安で。 つい、話しかけた。 まさか、話してくれるとは思わなかったけど。 ちゃんは、オレがもと平氏だったって、 知らなかったって言った。 そうだよな〜。 彼女と話すと楽しくて。 色々話しているつもりなんだけど。 オレの内面ばかり知られている気がする。 外面は、置き去りというか・・・・・・ 今更確認しにくいけど。 オレの年も知らないね、きっと。 名前もちゃんと知らないかも。 梶原平三景時なんだ。 仕事は軍奉行ってのは、知ってるかな。 趣味が洗濯で。お日様が好きで。 発明が好きで。 いつも君のことを気に掛けているのは知られてるな。 そうそう、朔に頭が上がらないこととか。 ひとりが嫌いなこととか。 みんながそろっているところに居るのが好きなんだ。 はぁ〜。また本当のこと、話させられちゃったよ。 今度こそ嫌われたかと思ったんだけど。 でも、内緒にしてくれるって言うんだ。 オレの秘密が、どんどん君に知られていく。 オレの想いは・・・・・・どこへいけばいい? |
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あとがき:本当のこと。本当の自分。外面、内面どっちも。 (2005.2サイト掲載)