習慣  ≪景時side≫





 礼儀に煩い方ではないと思う。
 いや、九郎程じゃないって意味で。
 あんなにびっしり、きっちりってもんではない。
 でもね、女の子を。
 女性を呼び捨てするのは難しい。

 ちゃんにお願いされてもなぁ?
 こればかりは長年の習慣で・・・さ。
 朔の事は呼び捨てじゃないですかと言われても・・・。
 分別のない子供の頃から呼び捨てしちゃってるから。
 違和感ないんだよね〜、朔に関しては。

 そんなこんなで。
 ちゃんに話し掛けたい時がとても大変。
 実にまぬけなオレ。
・・・・・・ちゃん」
 
 そう。つい“ちゃん”が付く。
 精一杯努力している。
 しかし、慣れない。
 妙な間の後につけてしまう。

「奥さんに“ちゃん”付けは変です」
 ちゃんがそう言う。
 あ〜〜〜、日記にまで“ちゃん”書いてれば世話ないな。
 駄目だ。

 そうなんだよ。
 ちゃんの言う通り。
 北の方なんだよ、ちゃんは。
 “の”も“ぞ”も“み”も、ばらばらには発音できるけど。
 続くと無理!

 オレのお願い聞いてもらうしかないよねぇ。
 なんだか無理っぽいしさ。
 もう少し二人一緒に過ごした時間が増えれば、呼べるかもだけど。
 
 お願い!ちゃんって呼ばせて!!!
 名前を呼ぶの我慢するのも辛い。
 時々は頑張って『』って呼ぶから。
 普段は『ちゃん』で許して〜〜〜





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風で

 あとがき:景時くんが呼び捨て無理そう。でもして欲しいv努力の成果はいつみられることやら(笑)     (2005.4.10サイト掲載)
          *名前変換の意味ナシな部分は目をつぶってやって下さいませv




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