四月馬鹿な日 ≪景時side≫ ちゃんに関して、妥協しないオレ。 式は明日。 ほどよく桜の花も開いてきた。 いい感じだ〜。 神泉苑で、花断ちの練習していたのも桜の季節。 ちゃん、花の精みたいだった。 そっか・・・そんなに経ったんだ。 そうそう、妥協ね。 オレには情報源がある。 将臣くんと譲くん。 残ってくれて、本当によかった。 色々な事訊けて、助かってる。 言葉もだけど、その内容とか意味がわからないのはさ。 どうしていいか、わかんなくなっちゃうからね〜。 オレなりに心の準備をしている。 ちゃんに何を訊かれるかな〜とか。 何がしたいのかな〜とか。 ずっと先の話だけど。 くりすます?とかさ。 女の子が好きそうな行事は勉強してたんだよね。 でも・・・・・・こう来るとは! 君の行動は、いつも予想がつかないよ。 オレの発明部屋に入ったっていうからさ。 掃除もだいたい済んでたし。 「綺麗になったでしょ〜」って言ったら。 ものすごくガッカリしちゃって。 慌てたよ、掃除が下手だったのかなって。 そうしたらさ。 嘘って言うし。 そうだった。 ちゃんは、約束守る人だったよね。 そこでようやくこの会話が変な事に気がついた。 ちゃんはオレを驚かせたかったらしい。 嘘をついて、楽しむ日?ってのがあるみたいで。 それが今日だと。 つい笑ったらちゃん、拗ねちゃって。 可愛いんだ、これがまた。 笑ってる顔が一番可愛いけど。 だから。 「いつも驚かされてるのに。もう驚けないよ?」って。 正直に言った。 そうしたら、途端に機嫌が直ってキスしてくれた。 うん。やっぱり笑顔が一番可愛い。 「明日から『梶原』だからね。間違っちゃ駄目だよ」と念押しした。 真っ赤な顔して「わかってますよぉ〜だ」って。 オレの部屋出て行っちゃった。 ちぇ〜。膝枕・・・なし?! 勿体無いことをした・・・・・・こほんっ。 これからは、日記いつ書こう? ちゃんに見られたら困る内容あったっけ? 多分ない・・・よな? いや、ある! やたら正直に心情を吐露しすぎている!!! まずいよな〜。 日記をつけるのはもともとの習慣だったけど。 途中から『ちゃん好き好き日記』だし。 うわ〜、どこに隠す?! 明日までに考えないとね。 |
Copyright © 2005- 〜Heavenly Blue〜 氷輪 All rights reserved.
≪景時×神子に30のお題≫の続編風で
あとがき:景時くんのピンチは、日記の存在に有りと(笑)エイプリルフールは二の次! (2005.4.1サイト掲載)