予想外  ≪景時side≫





 頼朝様から文が九郎宛に来た。
 それは別にどうでもいい。
 兄弟仲直り。皆仲良し。
 いいことだよ。うん。

 気にしないでいたら、九郎が弁慶に文を渡した。
 え〜?オレは?
 ちょっとだけ仲間ハズレな気分。
 ま、早く仕事しなきゃだからいいか!
 物資の手配や兵の配置なんかいろいろ書いてたら。
 視線を感じて顔を上げると・・・・・・
 九郎と弁慶がオレを見ていた。

 オレ、サボってないよ〜?
 何さ〜、その嫌な視線は。
 何となく目が離せなくなって。
 九郎とにらめっこしてたら。
 弁慶がオレの目の前に文を広げた。
 あの文かあ〜。なになに・・・・・・・・・・・・

 は?頼朝様が来るって何?
 源氏の神子の婚儀を盛大にって何?
 あの。所詮部下の婚儀だよね?
 大将が来ちゃうの?京まで?
 ええ〜〜〜っ?!
 帝がって・・・どこから帝が?
 話が見えないんですけど・・・・・・
「つまり。内裏でお披露目という事らしいな」
 九郎は堅苦しいのが嫌い。
 弁慶は面倒が増えたと思ってる。
 それであの目ね・・・・・・
 
 オレだって嫌だよ。
 ちゃんの花嫁姿。
 なんでそんな大勢にみせなきゃなんないわけ?
 それに。
 これ、誰がちゃんに言うのさ〜。
 聞いてないよ〜、こんなの。

 なんか、将臣くんとかにまで文句言われそう。
 オレの所為じゃないってば〜。
 こうみえて、一応花婿だし。
 オレがこんな目に合うの変じゃない?





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風で

 あとがき:すんなり望美ちゃんを嫁にはやらん!←いつから氷輪は花嫁の父に?!     (2005.3.15サイト掲載)




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