好きだからケジメ  ≪望美side≫





 豪華な懐石料理風の夕飯に。
 おば様の心遣いが嬉しかった。
 他の人は知らないから・・・・・・
 ありがとう、おば様。
 でも・・・今度は女同士の相談しなきゃ。
 私、景時さんと暮らしたいもん。
 それは冬休みでもいいかなって。
 買ってきた雑誌でクリスマスの説明しようと。
 景時さんの部屋で寛ぐ。

 一緒にお出かけしたいけど。
 混んでるのはちょっと嫌だな。
 遊園地とか夜景綺麗だよね〜。
 寒いかな?悩むぅ〜って写真みてたら。

ちゃんは今までクリスマスどうしてたの?」

 景時さんたら!そんな事聞いちゃ嫌だよぅ。
 今までは、家族とか。友達とか。
 それも楽しいけどさ。
 皆みたいに『彼氏』とクリスマスって、すごく憧れてたんだから!
 景時さんは・・・本当は旦那様だけど。
 でも、今は・・・・・・恋人だから!

「えっと・・・・・・彼氏とクリスマス初めてだから・・・・・・」

 真実を告げた。見栄張っても仕方ないもん。
 実際、昨日の時点では有川家のクリスマスパーティーにお邪魔するのに、
買い物の約束してたんだから。将臣くんと。
 ここの時間軸での話だけど。

「ごめんね〜、そういうのって男が色々決めて彼女を誘うんだよね」

 景時さんの眉が下がっちゃったぞぉ〜!!!
 違うのぉ、重要なのはソコじゃなくて。

「大切なのは、二人で時間を過ごせる事で・・・・・・違う日だって出かけることは
出来ますよ?」
 慌てて言い訳をして、ページを捲ったら『彼氏・彼女へのプレゼント』のページで。
 さらに慌てて捲っちゃった。
 危ない、危ない。これ以上景時さんに気を遣わせては。

 さりげなく違うページにして読んでいたら。
 景時さんがぎゅってしてくれた。うん、ぎゅっ大好き。
 それが油断だった!たくさんキスされて、くすぐったくて動いたらページがまた!

 “カップルお泊りプラン”

 や、やだ!そういうの・・・したいけど・・・その・・・・・・
 私からなんて言えないよぉぉぉ!

 私の肩越しに景時さんもそのページを読んでいるみたいで。
 捲るに捲れなくて・・・・・・そうしたら。
 ちゃんと避妊するからしようって言ってくれた。
 嬉しかった。
 今回の事で、しない方向で考えてたらどうしようって。私からなんて言えないし。
 よかったって思ったら。
 コンドームの使用方法ちょっと・・・なんてv
 景時さん可愛い〜。普通だったら言えないよね。
 訊くことが恥かしいと思うのに、それよりも私の身体と心を心配してくれた。
 精一杯答えた。練習しましょうって。
 


 私以外と練習しちゃダメだからねっ!





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表の≪景時×神子に30のお題≫の続きの続き風です。

 あとがき:これこそ裏の必要ナシですが(笑)望美ちゃんの気遣いと景時くんの気遣いがすれ違ってそうで、そう遠くもないという感じでv




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