□桜色の簪(相互記念SS) 「〜ちゃんっ♪」 「わっ、ビックリした。どうかしたんですか、景時さん?」 平穏な・・とても幸せな日々。 頼朝さまに怯えない・・ちゃんという愛おしい人と暮らす幸せな日々・・・なんだけど・・・ 納得していない(諦めてない)人達もいるわけで・・・ 「おや?そんな場所で何をしているんですか?景時?」 来たよ〜!!!!その一人が!!! 「や・・やあ、弁慶どうしたの?こっち来るなんて珍し・・・ってそれ・・・何だい・・?」 その幸せの邪魔をする黒・・・いやいや弁慶は何やら怪しそうな薬入れを持っていた・・・・ 「これですか・・・?(ニッコリ)」 その怖い笑顔・・・嫌な予感がするよ〜!! 「いらっしゃい、弁慶さんそれ何ですか??」 の・・・ちゃん〜!?そ・・・そんなに近付かない方が〜ぁ・・・ 「こんにちは、さん。これですか?ちょっと景時に差し上げようかと思いましてね(黒笑)」 いらない!!いらないよ〜そんな恐ろしいモノ!! 「・・・何か言いましたか・・・?景時・・?」 怖い・・・怖いから〜というかいつも玩具にされてる九郎はどうしたのさ!!!! 「ね・・・ねぇ、今日九郎と一緒じゃないけど九郎はどこ・・・?」 弁慶のあの顔を見て その言葉を聞かなきゃ良かったと後悔したのは・・言うまでもないだろう・・・ 九郎〜!!!生きていてよ〜?! 「景時さん・・大丈夫ですか・・・?何だか疲れてるみたいですけど・・・」 弁慶をようやく追い出してホッとしている俺をそう言って心配してくれるちゃんはとっても可愛くて// 「大丈夫〜♪俺にはちゃんがいてくれるし♪」 「私も・・・景時さんが居てくれるからいつも安心してますよ////」 そう言って赤くなった頬を隠すちゃん・・ 可愛すぎなんだけど?! これは白龍の試練?!試練??!! 流石にこの時間に・・・わけにはいかないよね///// それにこれから市へにデートしようって約束したし〜♪ 「景時さん、そろそろ行きませんか・・?」 わ!ちゃんの笑顔がキラキラと輝いて見えるよ〜♪ 「うんうん!邪魔が来る前に行こう〜!!!」 「景時さんったらそんなに慌てなくても時間は逃げないですよ?」 ちゃんと折角の逢瀬なんだから〜邪魔が来る前に行きたいと思うのは当然でしょ!!! 分からずに首を傾げているちゃんの手を離さないようにギュッと握って俺は意気揚々と梶原邸を出た なのに〜 「よ!達じゃん久しぶりだな!」 「将臣くんっ?!うわ〜ビックリしたよ〜いつこっちに来てたの??」 市まであと少しという距離で現れたのは今はもう南にいるはずの将臣くん やっぱり邪魔が入ったよ〜(涙) 「景時も元気そうだな。、景時に酷いことされてないか??」 酷いことって何?!俺がちゃんにそんな事する訳ないでしょう!!! 将臣くん一体何を言う気なの?! 「そんな訳無いでしょう?!もう、将臣くん人をからかうのはいい加減止めたほうがいいよ?」 ちゃ〜んvvvvやっぱりちゃんは優しいよ〜♪ 「そうか〜?(ニヤリ)お前案外大物だったんだな〜」 何?!今のニヤリって何?! 将臣くん一体何を想像してるの〜!!?? 「将臣くんっ?!本当は俺の事嫌い?嫌いなの??」 「何の事だ〜?俺はただ聞いただけだぜ〜?(ニヤリ)」 そのニヤリは絶対勘違いしてるよ〜!!! 「・・ま、お前が幸せなら俺は構わねーんだけどな。」 ポンとちゃんの頭に手を乗せた将臣くんは一瞬少し寂しそうな瞳を翳してすぐにいつものからかうような瞳に戻った 「景時〜こいつの事頼んだからな?」 「うん、分かってるよ。ちゃんと幸せにするよ。」 俺が心の奥底からの気持ちを言葉に伝えると将臣くんはフッと笑ってちゃんに気付かれないように目を伏せた 「じゃ、俺は行くぜ。後でまた遊びに行くわ。じゃあな!」 将臣くん・・・もしかして君は本当はちゃんの事を・・・ 「きさ・・・・景時さん?」 「はいっ!?」 「ふふっ・・そんなに驚かなくても。」 「あ、ゴメンね〜よし、じゃあ行こうか♪」 市に着くとちゃんは簪の置いているお店に小走りで行く その姿を俺は見失わないようにそっと後ろから見守る 「景時さん!」 あの愛おしい笑顔でちゃんが俺を呼んだ 「何〜?何かいい物でもあった〜♪」 「うん、これ朔にどうかなって。」 そう言ってちゃんが指差したのは少し大人しめの群青色の簪 「綺麗だね〜うん、いいと思うよ〜♪ちゃんはどうするの〜?」 「私はいいですよ〜!今日は朔の為に買いに来たんですし」 「え〜そうなの?でも、ほら・・・これなんて可愛いよ〜ちゃんの髪に合いそう。」 ふと目に付いた桜の花が小さく着いた桜色の簪 ちゃんが付けた所を想像して似合いそうだな〜と考えていた物 「いいですって!これ高そうですよ〜!!」 そう慌てたように手を振るちゃんがとっても可愛くて思わず往来で抱き締めたくなるのを必死に抑えた 「お金なら心配しなくていいよ〜♪あ、おじさんこの群青色のと桜色の一つずつくれるかな?」 「はいよ、有難うな。あんたいい目してるよ。この桜色の簪は今日入ったばかりなんだよ」 「へぇ〜そうだったんだ、丁度良かったな〜!さ、ちゃん帰ろっか♪」 「ちょ・・・景時さん?!」 この桜色の簪を付けたちゃんが早く見たい俺はちゃんを引っ張り梶原邸へ戻った 「あら、早かったのね。もう少し逢引してくるのかと思ってましたのに。」 玄関で出迎えてくれた朔にそう言われてちゃんは少し赤くなった顔で何やらブツブツ言っているけど〜 「さ・・・朔〜/////か・・景時さんっ!早く部屋行きましょ!!ね!!!」 「へ?わ・・・わっ!!!の・・・ちゃ〜ん?!」 引っ張られていく俺を朔は少し呆れた顔で見送ってくれた 「の・・ちゃん・・?もしかして怒ってる??」 自室に着いたけれどこちらを向いてくれないちゃん 俺・・・何かした・・? えと・・弁慶と何だか怖い話して〜将臣くんにからかわれて〜市で簪買って・・・・・。 ・・・何か思い出したら俺結構皆に遊ばれているような・・・? そう考えて溜め息を吐いた俺を落ち込んでいると勘違いしたのかちゃんはこちらを振り向いて(少し頬が赤くなっていた)ギュウ〜と座っている俺の首に抱きついてきた 「景時さん大好きです//」 唐突に言われたけれど物凄く嬉しくて俺もちゃんの背中をギュウと抱き締めた 「ちゃん//////」 「・・簪は嬉しかったんですよ?けど・・・いつも貰ってばかりだなと思ったら自分が情けなくなったんです・・」 そう話して俺を真正面で見つめたちゃんは自分が情けないという顔をしていた そんな顔する事ないのにな〜 そう伝えようと俺はちゃんの顔を見つめた・・・ 「よ〜お邪魔するぜ〜。・・・ってお邪魔だったか・・??」 いきなり襖が開いて現れた将臣くんを見てちゃんは思いっきり俺を押し飛ばした・・・え? ドコ・・・・・ 「っ!!!!!!!!!!!!!!!」 受け身を取らずに俺はそのまま衝立に突っ込んだ ・・・・痛い汗 「おいおい、景時お前一応武士のくせに駄目だな〜」 将臣くん!!元はと言えば何も言わずに開けた将臣くんのせいでしょう!!!! 「か・・・景時さん!!!!ご・・・ゴメンなさい!!あの・・・つい反射的にしちゃって・・・」 大笑いする将臣くんを余所にちゃんは酷く心配そうに俺の頭を擦ってくれる。 何か今日は散々な一日だったな・・・・汗 END |
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後書き 片思いのつもりでご報告しましたらなんと! リンクを貼って下さいました(涙) そんなお優しい氷輪様に捧げるSSだったのですが・・ すみません(汗)何だか景時の独り言?のようになってしまいました(><) 相互お礼だというのに(汗) これでも景時さんの愛だけはこもっておりますのでどうぞお納め下さると嬉しく思います。 この度は相互リンクして下さり有難うございました! ※このSSのお持ち帰りは氷輪様のみOKとなっております。 詩月 諒 |
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![]() 【 桜月庵 】管理人:詩月 諒 様 より拝領しました |
桜月庵の詩月諒様とのご縁は、以前から拙宅のweb拍手メッセージをいただいていたという事がきっかけでした。 今回、拙宅へのLINKの連絡をいただき相互が成立しまして。 なんと!キリバンでもないのに作品をいただけるという、有り難いルールの存在を後から知りました(笑) 気分は「わらしべ長者」ですね〜♪ 仲間たちにかわかわれつつ見守られる景時×神子のちょいお笑い有りのシチュエーション。 氷輪の大好物だったりします。 この度は可愛らしくもヘタレでお笑いアリの景時くんをありがとうございましたv 今後ともよろしくお願いいたします。 (夢変換設定のご許可をありがとうございました!) |