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 『感染源』  景時×望美編







「だぁ〜から言ったんですよ?あんなに傍にいたらうつりますよって」
 手拭を絞り、景時の額へのせる望美。
「あはは・・・・・・オレって馬鹿じゃなかったみたいだいね〜〜〜」
 熱があっても軽口を叩く景時。
「・・・景時さん。お利巧か、お馬鹿の話じゃないんです。景時さんの体が心配なんですっ!」
 熱で真っ赤な顔の景時が心配なのだが、どこまで世話をしていいのか悩ましい。

「あの・・・喉が渇いたな〜とか、何かありますか?」
 思いつく事をとりあえず口にする望美。
「渇いた・・・かな?」
「じゃ、白湯を・・・・・・」
 白湯が入った碗を手に取ったものの、どうしていいのか考える望美。

(景時さんを起こしてあげればいいんだよね。いいんだけど・・・・・・)
 誰がどうみても体格差がありすぎだ。望美が景時を起こすのは不可能。

「あの・・・景時さん・・・起きられそう?手を貸しますから・・・・・・」
 碗を元に戻し、額から手拭を取ると景時の背に手を添える望美。
 ぐらついた景時が、望美に覆い被さる格好になってしまった。

「うわぁ!」
「きゃっ!」

 景時は肘を打ったようだ。
「景時さん?!私なんて潰しちゃってよかったのにぃ」
「ん〜?望美ちゃん、怪我はな〜い?」
 この非常時にも望美の事を先に気遣う景時。


「もぉ〜やだ!こんなの」
 望美が景時の首に腕を回した。
「うわっ・・・とっ!」
 いよいよ自分自身を支えきれなくなった景時が望美の上に崩れ落ちる。
「望美ちゃん?!だ、大丈夫?」
「景時さんが病気なの嫌。私が何も出来ないの、もっと嫌なんですっ」
 ぎゅうぎゅうに景時を抱き締める望美。
 諦めたように景時は体の力を抜き、溜め息を吐き出した。

「あ〜あ。我慢してたのに。駄目だよ?病人相手にこんな事しちゃ。病気の時はね・・・・・・」
 軽く景時に口づけられた。
「あんまり理性が残って無いんだよね。体力が無いのが救い・・・かな?」
 照れくさそうに微笑む景時を見て、嬉しくなる望美。
「私が看病します!あのね、傍にいますから。景時さん、ゴロゴロって褥に戻れる?」
 望美が景時を解放した。


「これでいい・・・かな?」
 元通りに横たわる景時。
「はい!えっと・・・目を瞑って下さいね?」
「は〜い、はいっと」
 言われた通りに目を瞑れば、渇いていた唇が柔らかいもので潤わされた。

「望美・・・ちゃん?」
 景時が目を開いた時には、望美は隣に横になっていた。
「はい。寝て下さい。隣にいますからね〜」
「うん・・・・・・もう寝る」





 看病のポイントは、恋愛感情ナシの人がしたほうがよろしいようでv
     うつしあってて、永遠に治らないし(笑)