梶原邸にて





 なんとなく話の流れで。
 ちゃんたちを家で預かることになった。
 正直、朔に感謝した。
 よくぞ我が家に連れて帰った!ってね。

 でも、問題がひとつ。
 この家は、狭い。
 本邸は鎌倉。 
 向こうだって広くはないけどさ。
 オレくらいの稼ぎじゃね。
 親父の跡を継いだものの。
 梶原の家を大きく出来ない、親不孝者だから。

 九郎の邸の方がよかったんじゃないか?

 あ、駄目だ。
 また卑屈な考えになってきてる。
 いいじゃない、ちゃんといられるならさ。

 なんとか結界も解けて。
 家に帰ると、ちゃんが出かけたいって。
 危ないから!!!
 怨霊も危ないけど。
 ちゃん、君は女の子なんだ!
 もう少し、自覚して欲しい。

 狭いけど、庭での散歩を勧めた。
 なんだか喜んでいたみたい。
 譲くんが彼女の好きな花を植えてくれたのか・・・・・・
 ん?!待てよ。
 もしや、譲くんって・・・・・・
 オレの恋敵なのかな?
 確認の必要ありだね。うんうん。





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≪景時×神子に30のお題≫からお題拝借。お題元はコチラからどうぞ。

 あとがき:分りやすいよ譲くん。負けるな〜景時くん!     (2005.2サイト掲載)




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