駆け落ちごっこの結末  ≪景時side≫





 別に婚姻を反対されてたわけじゃないけど。
 まあ式を逃げ出したから駆け落ちに似たようなもの?
 一応あんまり長いと悪いから三日ばかり。

 三日は早かった。
 ただ二人で過ごしただけなんだけど。
 楽しかったなぁ〜。

 家が見えた時に突然足が重くなったけど。
 最初に朔に叱られるよなぁ〜。
 はい、叱られた!
 予定通りだけど。
 長時間の正座は辛い。
 
 次に、譲くん。
 はい、愚痴聞かされた!
 予定通りだけど。
 まあ、面倒な人たちの相手してもらっちゃったしね。
 お酒の件は、謝るしかない。
 飲めないなんて、知らなかったよ。



 その晩はちゃんとおしゃべりした。
 明日の叱られ予定を予想して。
 ちゃんは叱られない方。
 オレは九郎と弁慶に叱られて。
 敦盛君に愚痴られる方。
 結果は二人ともハズレ。

 まず二人で九郎の仕事部屋へ行く。
 何よりも最初に謝る。
 弁慶が「こういう時は、先に相談して下さいね」って。
 それで終わり。
 あれ〜?九郎が変だよ。
 いつもなら、たっぷり嫌味を言われるハズだよ?
 どうして黙ってるかな〜〜〜

 将臣君と敦盛君が来た。
 軽く「おかえり」で済まされてしまった・・・・・・
 
 オレ、居なくてもいい人?!
 軽く凹みそうになった。
 ちゃんの手が、強くオレの手を握る。
 そうだね。そういう風に考えちゃ駄目なんだよね。

 将臣君が種明かししてくれた。
「新婚旅行くらいいいだろうが」
 彼がそう皆に言ってくれたらしい。
 だけど、次の言葉の意味がわかんなかった。
 “はねむーんべびー?”って何?

 ちゃんが将臣君の事を追い掛け回して背中を叩く。
 怒るような事なんだろうか・・・・・・?
 帰ったら、譲君に聞いてみよう。うん。





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≪景時×神子に30のお題≫の続編風で

 あとがき:話に加われなくて。そんな時は、こっちから話し掛けましょうという事で。案外、他愛もない話ですよ。     (2005.4.14サイト掲載)




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